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『会社四季報 2024年3集夏号』【書籍紹介】

トウシル / 2024年8月28日 17時0分

『会社四季報 2024年3集夏号』【書籍紹介】

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会社四季報 2024年3集 夏号

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答えてくれた人

『会社四季報』編集長 島大輔さん 

会社四季報』の編集長ってどんな人?

東洋経済新報社『会社四季報』編集長 島大輔さん
 慶應義塾大学大学院政策メディア研究科修士課程修了。総合電機メーカー、生活実用系出版社に勤務後、2006年に東洋経済新報社に入社。書籍編集部、『週刊東洋経済』編集部、会社四季報オンライン編集部を経て、2019年1月に『会社四季報』副編集長、2021年4月より『会社四季報プロ500』編集長。2024年7月より『会社四季報』編集長。

どんな人にオススメ?

・初心者からベテランまで、日本株投資で有望な銘柄を見つけたい方
・NISAで日本株投資をやっている方、これからやりたい方
・日本の上場企業や各業界の業績動向、ビジネスモデル、トレンドを知りたい方

この本の、ここが読みどころ!

 約3,900社ある、すべての日本の上場企業の情報を網羅し、「投資家のバイブル」とも言われる『会社四季報』。1936年に創刊して以来、企業情報収集の定番として、プロの機関投資家からベテランの個人投資家、投資初心者の方まで、日本株投資に関心のある皆様にご愛読いただいております。

 その名の通り、刊行は年4回。所在地や従業員数、財務や株価、株主などの各種データはもちろん、各企業が発表する最新の決算内容を担当記者が取材し、独自分析した業績予想と記事を今期と来期の2期分掲載しています。

 会社四季報の最大の売りは、この独自業績予想です。企業が期初に発表する通期の業績計画は、その後の事業環境の変化や取引先への配慮など、さまざまな事情から実態通りとなっていないケースもあります。会社四季報の記者は取材を通じて会社が発表している業績計画の合理性などを分析し、独自の予想を出します。

 四季報記者が会社計画と異なる独自予想をした場合、最終的に会社が四季報予想に近い水準の決算数値で着地するケースが少なくありません。業績の変化は、株価を動かす一番の要因となります。会社四季報の独自予想に注目すれば、ほかの投資家が気づく前に業績の変化を察知することができ、有望な銘柄を先取りすることにつながります。

 そこで注目していただきたいのが、掲載ページの欄外にある業績予想の修正矢印と、独自予想マークです。前号の予想(営業利益)を大きく上方修正した場合には「↑↑」が、大きく下方修正した場合には「↓↓」が入ります。

 四季報の営業益予想と会社計画の乖離が大きいことを示すのが独自予想マーク。会社計画を大幅に上回る独自予想には、「ニコちゃんマーク」が掲載されます。乖離率が30%以上の大幅強気の場合には2つのマークがつきますので、今後の会社計画の上方修正への期待も高まります。

 四季報を初めて手にとっていただく投資初心者の方は、まずは欄外の修正矢印と独自予想マークを手がかりにしていただくと、思わぬ有望銘柄の発見につながるかもしれません。

編集者の制作秘話

 「企業の今の姿を伝え、将来の姿を描くヒントを示す」ということを、会社四季報を通じて読者の皆様に伝えたいと考えています。

 日本には約3,900社の上場企業がありますが、証券会社のアナリストがそのすべてをカバーしているわけではありません。時価総額が小さい会社など、会社四季報しか取材していないケースも多くあります。

 規模の小さい会社の中から、将来的に企業価値が何十倍にも成長するような企業が出てくることもあり、こうした企業を先んじて見つけることは会社四季報を読む醍醐味です。

 また、会社四季報を読んでいると、老舗企業など以前から知っているつもりでいた企業が、実は意外な事業で稼いでいる事を知ることがあり、今まで知らなかった魅力的な日本企業が多くあることにも気づきます。

 四季報は3カ月に1度、アップデートして発売されます。毎号ごとに業績動向や新たな取り組みなどを定点観測していけば、新たな気づきがあるはずです。四季報初心者の方は「会社四季報 公式ガイドブック」(東洋経済新報社)も併せて参考にするとためになります。多くの投資家が気づく前に、未来のトヨタやソニーを探してみましょう。

(トウシル編集チーム)

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