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「結婚ピーク」は男女ともに27歳という意外な現実 「平均初婚年齢」に惑わされない婚活が重要

東洋経済オンライン / 2023年12月10日 11時40分

(写真:Ushico/PIXTA)

12月に入り、いよいよクリスマス間近です。街のイルミネーションの美しさを求めてか、心なしかカップルの姿がいつも以上に目につくように思います。

【画像を全部見る】27歳で結婚した人が男女ともに最多

「いや、まだまだ自分はいいや。だってイマドキは30歳くらいでみんな結婚するものでしょ?」という考えの読者も少なくないかもしれません。

しかし、平均という指標は実は非常に危険な指標である、ということを知らない方がいまだに多いような気がします。統計に詳しくない一般的な読者がイメージする平均は「真ん中」「一番多い」ではないでしょうか。

しかし、日本の「平均初婚年齢」は男女ともに「真ん中」年齢でも、「一番多い」年齢でもありません。

男性の初婚同士結婚のピークは27歳

厚生労働省から9月に公開された2022年の婚姻の統計を分析した結果を今回は初婚同士カップルの年齢に注目してご紹介したいと思います。

まずは男性からです。結婚支援にかかわる現場の皆さんからのお話を聞く限り、結婚年齢について誤解が激しいのは、女性よりも男性かもしれません。

「27歳男性の結婚が一番多いなんて信じられない!」と思う読者も多いかもしれませんが、最近の有名人の結婚でみると、今年きゃりーぱみゅぱみゅさんと結婚した俳優の葉山奨之さんは現在27歳です。

2022年の男性の平均初婚年齢が31歳ですので、平均年齢とピーク年齢が男性ではなんと4歳も乖離しています。ですので、「30歳過ぎたら婚活でもしようかな」と考えている男性は注意が必要です。2022年に初婚同士で成婚した男性の年齢分布は次のようになっているからです。

実は晩婚化、というのは「結婚適齢期が上昇した」という話ではなく、「かつてはなかったような(統計的外れ値の)高齢者の結婚が発生するようになり、平均値を吊り上げている」という解釈がより正しいといえます。最初の棒グラフでまったく表示されていない高齢者でも、各歳において数件~2桁くらいはそういった結婚があることが平均を引き上げてしまいます。

実際は、29歳までの「若者」男性の結婚が56%を占めています(2021年より割合が上昇)。半数を超えているので、「初婚同士で結婚した男性の大半は」というのが実態です。また30代でみると、前半と後半では大きな割合差が出ています。前半男性が24%に対して、後半男性は12%ですので、成婚発生確率が半分になっています。また、40歳以上の初婚男性の結婚は合計で8%にすぎません。

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