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年末年始に気をつけたい「子どもへの接し方」 「学校に行く間際」「出掛ける間際」の声掛けはNG

東洋経済オンライン / 2023年12月11日 12時30分

自分の気持ちは自分にしかわからないものなのに、その自分でさえ、それをつかみにくくなる傾向が昨今とても多いのです。情報過多、ストレスの多い現代人には、自分に向き合うという時間が持てずに、常に外に向かってアンテナを張っている状況です。自分の気持ちに向き合うことは、内側にアンテナを向けることで、ある意味とても面倒なことなので、ついつい目をそらしたくなるものです。

自分のいやな面は見たくないですし、自分の本当の気持ちを優先したら、行動できなくなることもあるので、それを恐れるのです。ただ、それを続けていると「退化」が起こり、自分の気持ちに気づけなくなる、本心を認めづらくなるといったことが起きてしまいます。結果的には、ますます自分の気持ちがわからなくなるというスパイラルにはまり、よろしくありません。ですから、親も自分に向き合う、自分のための「ひとり時間」が必要です。

子育て中は、なかなか難しいとは思いますが、短時間でも意識的に創り出すことが必要です。

何を伝えたいのか意思がはっきりつかめると、曖昧な感覚表現ではなく、的確に物事を伝えられるようになります。具体的に言葉を選ぶことができると、より相手に伝わりやすくなるのです。

伝える内容が明確になれば、あとはタイミングです。危険が伴うようなときは選べませんが、そうでないときは、伝える場面も大切です。

子どもの気持ちも自分の気持ちも大切に

まず、間際は避けましょう。「学校に行く間際」「出かける間際」「何かが始まる直前」など、急いでいるからこそ、威圧的な物言いになる場面ですが、すでに次の行動に対しての意識が向いているので、何かを言ったところで、右から左に流れてしまいます。

また、誰かと比較することも厳禁です。ほかの子がいる前で、「○○ちゃんはできているのに」などと比べるような言い方は避けましょう。

次に、言葉と表情や態度の一致です。伝えたい内容と表情が一致していないと、どちらが本心なのか戸惑います。基本的には、コミュニケーションのやり取りの中で、表情や態度、声色など、非言語が相手に与える影響は、言葉の内容よりも大きいので、そこに乖離があると不安になります。

笑顔で叱られても「たいしたことではないな」とか、表情が乏しく褒められても「これは別の意味があるのかな」といった具合です。

子どもに限らず、あらゆる対人関係でも同じようなことがありますので、ぜひ、心がけていただければと思います。

子どもの気持ちも自分の気持ちも大切に。いかに相手に伝えられるかは、自分の問題でもあります。親子のよりよいやり取りを考える際に、本書を活用していただけたら幸甚です。

大野 萌子:日本メンタルアップ支援機構 代表理事

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