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東急・堀江社長、田園都市線Qシート「いつかは」 新横浜線から渋谷戦略まで直撃インタビュー

東洋経済オンライン / 2023年12月11日 6時30分

東横線と目黒線はダイヤ上では乗り換えができるようになっていたとしても、実際には東横線と目黒線の連絡はしていない。だから東横線が遅れると目黒線に間に合わないということは起こりうる。ただ、アナウンスについては少し議論してみる。

「Qシート」田園都市線導入の可能性は

――新綱島駅直結の超高層複合建物「新綱島スクエア」ができました。東横線の綱島駅とも近いですし、このエリアの利便性をどう高めていきますか。

綱島は鉄道とバスの結節点。ここから東急バス、川崎鶴見臨港バス、横浜市営バスが多方面に向けて運行している。ただ、街が開発されたのはかなり前なので、今回をきっかけに再開発の機運が高まっている。

現在バスターミナルが綱島駅1カ所に集中しているが、新綱島駅にバス乗り場が新設されたことに伴い、臨港バスと横浜市営バスのすべての系統と東急バスの一部の系統が12月23日から新綱島発着となる。このような動きが進めば、周辺道路の混雑緩和やバス運行の定時性、新綱島駅の乗り換え利便性が向上し、綱島エリア全体が交通結節点として機能強化される。

――有料座席指定サービス「Qシート」が大井町線に続き東横線でもスタートしました。田園都市線に導入する計画は?

お客様に選択肢をご提供するという意味ではいずれかのタイミングでやりたい。ただ、需要の動向を見ながらということになる。足元の混雑状況を見ると、通勤時間帯に設定するというのは、今は難しい。

――もう少し混雑が緩和してから?

そう。東横線の場合は8両編成にQシート車両を2両追加している。そのため、Qシートを利用されないほかの車両のお客様にご迷惑はおかけしていない。一方、田園都市線はすでに10両編成であり、これを12両にすることは難しい。10両のまま2両のQシート車両を導入すると、普通の車両は8両になってしまう。ただ、いつかはやりたい。

渋谷はにぎわいが戻ってきた

――コロナ禍の前は、田園都市線の渋谷駅はホームを増設して列車の遅延と混雑解消を図るという検討をしていました。現在の状況は?

議論をやめているわけではないが、コロナ禍前に比べて輸送人員が減っている。また、混雑する時間が分散されていることもあり、喫緊の課題として取り組まなくてはいけないということにはなっていない。実際に工事をする場合は、営業しながらやるため非常にコストがかかる。そのため、便益とのバランスを考えないといけない。

――渋谷の街自体はコロナ前のようなにぎわいが戻ってきました。

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