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東急・堀江社長、田園都市線Qシート「いつかは」 新横浜線から渋谷戦略まで直撃インタビュー

東洋経済オンライン / 2023年12月11日 6時30分

かなり早い時期から欧米のお客様を中心に相当戻ってきたという感触はあった、たとえばスクランブル交差点を真下に見下ろせる展望施設「渋谷スカイ」のお客様は9割以上がインバウンド。もはや観光名所だ。

――一方で、ハロウィンのときは「渋谷に来ないで」という異例の呼びかけも。

渋谷には多くのお客様にお越しいただきたい。渋谷でリテールをやられている事業者さんはみなさんそう考えていらっしゃると思う。しかし、ハロウィンのときには騒ぐことを目的として渋谷にお越しになるお客様も中にはいらっしゃる。韓国の例(2022年10月29日のソウル梨泰院雑踏事故)もある。万が一渋谷で無策のまま何か起きたら批判どころでは済まされない。安全性が最重要。今回の渋谷区長の判断は正しいと思う。

――コロナ禍前の渋谷は、夜の観光や娯楽を楽しんでもらうナイトタイムエコノミーという施策を打ち出し、飲食店の深夜営業や終電の延長などが検討されていました。コロナ禍でこの動きが止まりましたが、復活する可能性は?

我々はエンターテインメントシティ渋谷というビジョンを掲げているので昼のエンタメだけでなく、夜のエンタメも充実させたい。渋谷の飲食店は遅くまで開いているが、たとえばハワイでは飲食店だけでなく毎晩ホテルのホールルームでいろんなショーをやっていたり、ワイキキの通りに面したリテールが遅くまで営業したりしている。渋谷も夜をもっと充実させるべき。

――新宿の歌舞伎町タワーは深夜も営業しています。

地下にあるライブハウスは深夜になるとナイトエンターテインメント施設として営業する。毎日ではなく基本的に土、日を含んだ週末が中心だが朝までやっている。

24時間運行の可能性は?

――渋谷にも朝まで遊べる施設があるといいです。

夜間のお客様が増えてくれば、事業者さんも徐々にそういう営業体制を取っていくと思う。ただ、課題はやはり人手不足。

――以前ナイトタイムエコノミーの推進が検討されていたときは、深夜営業後を終えた従業員が帰宅しようにも終電がないという問題がネックになっていました。ニューヨーク地下鉄のような24時間運行の可能性は?

24時間運行すると今度はメンテナンスの時間が足りなくなる。かなり無理をしたメンテナンスをすることになるのでそれがコストに跳ね返ってくる。あるいはロンドンの地下鉄のように「この日とこの日は運行を休みます」とできれば話は別だが、それでは利便性を損なう。

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