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「5万円のケーキ」に見えたコージーコーナーの本気 「親しみやすさとコスパ」だけではなかった

東洋経済オンライン / 2023年12月16日 11時30分

銀座コージーコーナーの店舗(写真は西友練馬店)。約430店舗を展開しており、今後も拡大の予定だ(写真:銀座コージーコーナー)

クリスマスと言えば外せないのがケーキだ。とくに子どもの頃に家族で囲んだデコレーションケーキが記憶に残っている人は多いだろう。

【写真で見る】5万4000円(税込み)、15台限定の「クロンヌ ドゥ フレーズ」。2023年のクリスマス向けに銀座コージーコーナーが発売した

75周年を迎えた「銀座コージーコーナー」

ケーキの入手先としては、個人のケーキ店や著名パティシエのいる専門店などいろいろあるが、お父さんやお母さんが仕事帰りに買ってくるイメージが強いのは、アクセスのよい場所にあり、コストパフォーマンスがよいチェーン店だろう。

その1つとして、2023年に75周年を迎えた銀座コージーコーナー。1948年に銀座に第1号店をオープンし、1963年に大規模な洋菓子の工場生産を開始した。現在、埼玉県の川口市、鶴ヶ島市、神奈川県清川村の3工場の生産体制で、生ケーキから焼き菓子まで幅広く生産。

定番の「ジャンボシュークリーム」は1985年に誕生し空前の大ヒットとなった商品で、現在までに累計9億個を販売している。

店舗数は全国に約430店舗。白と赤のロゴが目立つ店舗は、郊外の駅前風景としておなじみだ。なお、2008年にロッテホールディングス、2022年にロッテの傘下に入っている。

ほかの洋菓子チェーンと比べてみると

クリスマスなどの洋風なイベントだけでなく、ひな祭りや七五三などの昔ながらのイベント用にもデコレーションケーキを発売しており、高級感のある地名を冠したブランド名に反し、親しみやすさがある。

ちなみに洋菓子チェーンとしてはほかに、不二家(1910年創業、949店舗)、シャトレーゼ(1954年、約790店舗)がある。それぞれチェーンとしての特徴があるが、シュークリームの価格を比べると、コージーコーナーのジャンボシュークリーム(162円)、不二家の窯焼きダブルシュークリーム(330円)、シャトレーゼのダブルシュークリーム(129円)。

コージーコーナーのジャンボシュークリームはその大きさも考えると、コスパのよさで人気のシャトレーゼにもひけをとらない価格設定と言える。

このように、親しみやすさとコストパフォーマンスのよさが特徴となっている銀座コージーコーナー。そんな同ブランドが2023年のクリスマスに向けて、5万4000円の超高級クリスマスケーキを発売した。

「クロンヌ ドゥ フレーズ」、フランス語で「いちごの王冠」という意味を持つこのケーキは、クリスマスリースをイメージしたものだそう。表面を飾るたくさんのいちごやベリー、周囲を囲むピンク色のいちごジャム入りクリームがリースっぽさを演出している。

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