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マツダ「CX-60」ラージ商品群第1弾が物議を醸す訳 大きいグレードごとの差、現状で推せるのは

東洋経済オンライン / 2023年12月30日 11時20分

マツダのクロスオーバーSUV「CX-60」。さまざまなパワートレインを用意しているが、どのグレードを選べばいいのだろうか(写真:マツダ)

マツダが2022年9月に発売したクロスオーバーSUV「MAZDA CX-60(マツダ シーエックス シックスティー)」。直列6気筒ディーゼルエンジン、同48Vマイルドハイブリッド(MHEV)、直列4気筒ガソリンエンジン、同プラグインハイブリッド(PHEV)などさまざまなパワートレインをそろえるだけに、どれを選んでいいか悩ましい。

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話題の〝ラージアーキテクチャー〟第1弾

いよいよ登場したマツダの“ラージアーキテクチャー"採用モデル。その第1弾、CX-60は登場後も多くの話題を提供する存在となっている。いや、物議を醸していると言ってもいいかもしれない。

エンジン縦置きのFRをベースとするそのアーキテクチャーは、直列6気筒エンジン、48Vマイルドハイブリッド(MHEV)、プラグインハイブリッド(PHEV)などさまざまなパワートレインを搭載可能とする。8月の価格改定で、300万円を切るモデルはなくなってしまったが、それでも価格帯はワイドで、幅広い層にアピールする存在となっている。

最初に直列6気筒3.3Lディーゼルエンジン+MHEVのモデルが世に出て以降、半年ほどの間にほとんどのパワートレインを試すことができた。これがいろいろな意味で悩ましい選択となりそうということで、それぞれじっくり紹介していくことにしよう。

何と言ってもストレートシックスに魅入られてしまうのが、直列6気筒3.3 Lディーゼルエンジン+MHEVのe-スカイアクティブDだ。低速域では電気モーターが効果的なアシストを行い、一方で回転が高まるほどにスムーズになっていく爽快な伸び感は、他には代えがたい価値がある。

トルクコンバーターレスの8速ATは小気味よい変速感の一方で、低速域では繋がりがラフに感じられることもある。個人的にはそんなものかなと思っているが、気になる人もいるに違いない。

物議を醸しているのはシャシーである。新開発のそれは、ピッチングの中心軸を車両のはるか後方に置くことで前後動の少ないフラットな挙動を実現すると謳われ、実際に速度が上がってくると目線のブレの少なさを実感できる。

またリアのマルチリンク式サスペンションに、まるでリジッドのように余計なトーコントロールなどをさせない設計のおかげで、コーナリングも軸がビシッと定まった一体感がある。

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