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「紅白歌合戦」藤井風、Vaundyに続く今年のMVP予想 「3生紅白」を愛する音楽好きの視点から

東洋経済オンライン / 2023年12月30日 12時40分

また下記2曲の冒頭(『メロディー』、加山雄三『夜空の星』のカバー)は収録映像(画面に「LIVE」と入っていない)だったので「生歌・生演奏」の「2生」だったことになる。
・安全地帯『I Love Youからはじめよう』
・桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎『時代遅れのRock'n'Roll Band』

そんな「3生」の極みが一昨年、2021年紅白の藤井風で、よってMVPと認定したのだ。あのときの流れを振り返ると、
1. まず岡山県の自宅から『きらり』を歌う。
2. その後カメラは突然に会場の東京国際フォーラムへ。右上に「LIVE」の文字が現れる。藤井風がゆっくりと楽屋からステージへ。
3. 突然のサプライズに、会場だけでなく、司会や審査員も驚く中、グランドピアノの前に座って『燃えよ』を弾き語る。


4. ピアノ1本という、逃げ場のない生演奏。しかし鍵盤をまったく見ずに、時にはカメラ目線も混ぜながら、さらに強くリズミカルな演奏を続け、最後まで堂々と歌い上げる。

私たちは「編集済み映像インフレ時代」に生きている。対して「生演奏・生歌・生中継」の「3生」に、このときの藤井風のような「生サプライズ」を加えた「4生」は、最大の差別化、最強の魔法になる。

音楽好きは「4生」をぜひまた見たいのだ。魔法に驚く準備は出来ている。

「特別企画」の物足りない感じ

ここからは、今回の「特別企画」の話に移る。僭越ながら言わせていただければ、全体的にちょっと物足りない感じがする。

また、黒柳徹子を担ぎ出す「テレビが届けた名曲たち」における、寺尾聰、薬師丸ひろ子、ポケットビスケッツ&ブラックビスケッツというラインナップからは、全体像、ひいてはコンセプトが見えにくい(TBS『ザ・ベストテン』を再現するという報道もあったが)。

個人的な注目はクイーン+アダム・ランバートだ。曲は『ドント・ストップ・ミー・ナウ』なので、ブライアン・メイによるあのドラマティックなギターソロを生演奏で見たい(同曲は、とにかく明るい安村のネタのBGMなのだが、ギターソロだけは、あまり茶化さない形で見たい)。

最後に、未発表の「特別企画」がまだ残り1~2枠あるとして、内容を予想しておきたい。当日まで発表がなくとも、2009年の矢沢永吉みたいにサプライズがあるかもしれないので要注意だ。実現すれば当然MVPの有力候補となる(繰り返すが、本稿は12月29日時点の情報によるもので、同時点で以下は未発表企画である)。

「特別企画」の内容を予想

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