子どもを生成AIを使いこなせるよう育てるには? 「AIに取って代わられる人」にならないために
東洋経済オンライン / 2024年1月4日 17時0分
そうであるならば、生成AIを格好の壁打ち相手としてアイデアを練り上げる能力を、いかに子どものうちから育むかを考えねばなりません。「問い」「問題意識」をもって生成AIを使いこなせる思考力を育んでいくことが、これからの教育の最大のテーマとなっていくでしょう。
生成AIの登場は教育において脅威ではなく、使いようによっては子どもの思考力や想像力、創造性を育む好機である。本記事ではそんな認識の下、生成AIを含むさまざまなデジタルツールを教育に取り入れるアイデアも共有していきたいと思っています。
具体論に入る前に大きなビジョンを共有しておくと、生成AIの最も有効な使い道は、「高次思考のパートナー」とすることです。
人間の思考は、「知識を得る」「理解する」「応用する」から始まり、「分析する」「評価する」「創造する」という順序で次第に高次になっていきます。この分類は「ブルーム・タキソノミー」と呼ばれており、欧米では教育の基本的な指針として浸透しています。
ここでは、いかに生成AIが高次思考、ブルーム・タキソノミーで言うところの「分析」「評価」「創造」に役立つのかをお話ししておきましょう。
たとえば、ChatGPTに「第一次世界大戦は、いつ、いかなるきっかけで勃発したのか」と問えば、一瞬で次のような答えが表示されます(実際にChatGPT-3.5に上記のプロンプト〈生成AIに与える指示のこと〉を入れた結果です)。
生成AIを授業に使うアイデア
第一次世界大戦は、1914年7月28日に勃発しました。そのきっかけは、フランツ・フェルディナント大公(オーストリア=ハンガリー帝国の皇族)とその妻ゾフィーが1914年6月28日にサラエボで暗殺された事件でした。
この事件は、セルビアのナショナリスト組織「黒手(ブラック・ハンド)」のメンバーによって実行されました。オーストリア=ハンガリー帝国はこの暗殺事件を受けてセルビアに対して厳しい要求を突き付けました。
これが「サラエボ事件」(または「フランツ・フェルディナント暗殺事件」)として知られ、国際的な緊張を高めました。その後、ヨーロッパの各国が同盟体制に結びついて対立が激化し、大戦勃発の引き金となりました。
オーストリア=ハンガリー帝国がセルビアに対する宣戦布告を行ったことをきっかけに、ヨーロッパ各国が相互に宣戦布告し、第一次世界大戦が勃発しました。この大戦は、1914年から1918年まで続き、多くの国が巻き込まれ、壮絶な戦闘と犠牲をもたらしました。
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