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「イカゲーム」バラエティがヒットした2つの理由 6億円以上の賞金でドロドロの人間社会を描く

東洋経済オンライン / 2024年1月6日 15時0分

バラエティ版「イカゲーム:ザ・チャレンジ」が世界ヒット。本家以上にドロドロとした内容で期待以上の面白さがある(写真:Netflix)

Netflix、Amazon プライム・ビデオ、Huluなど、気づけば世の中にあふれているネット動画配信サービス。時流に乗って利用してみたいけれど、「何を見たらいいかわからない」「配信のオリジナル番組は本当に面白いの?」という読者も多いのではないでしょうか。本記事ではそんな迷える読者のために、テレビ業界に詳しい長谷川朋子氏が「今見るべきネット動画」とその魅力を解説します。

賞金額は456万ドル(約6億4700万円)

Netflix歴代人気シリーズの韓国発ドラマ「イカゲーム」をバラエティ番組化した「イカゲーム:ザ・チャレンジ」が世界中で大成功を収めています。ドラマ版に続き、早くも次作の制作が決定したところです。しかも、話題性だけに頼ったバラエティ番組というわけではありません。本家以上に裏切りに満ち溢れたドロドロとした内容で参加したプレイヤーが賞金を懸けて心理戦バトルに挑んでいきます。

【写真】前代未聞の賞金額も話題に。最後に勝ち残った1人は約6億4700万円を獲得できる

配信前は面白いかどうか、懐疑的に見られてもいました。事例の多いゲーム化やグッズ化と違って、ドラマから派生したバラエティ番組はNetflixに限らず珍しいことだったからです。公式でやるとなると、安易な企画にも見えがちです。ビー玉遊びや型抜きの地味な戦いに興味を持たせる必要だってあります。それなのに、なぜヒットに繋がったのでしょうか。理由は大きく2つあります。

1つ目の理由は、ドラマの世界観を最大限に活かしたことにあります。本家の「イカゲーム」と言えば、借金を抱えた人生崖っぷちの大人たちが一攫千金のために命懸けのサバイバルゲームをする羽目になる物語です。バラエティ版の「イカゲーム:ザ・チャレンジ」も大枠は同じです。ドラマときっちり合わせて456人が参加。ゲーム型のバラエティ番組としては大規模な人数でスタートします。

Netflixによれば、一般応募者数は世界中から約8万1000人に上ったそうです。ネームバリューもさることながら、稀にみる賞金額が魅力的に映ったのかもしれません。欧米や中東では100万ドル(1億4000万円)設定のゲームやクイズはあるものの、それを軽く超える456万ドル(約6億4700万円)です。ドラマの中では456億ウォン(約50億円)でしたから、それと比べると10分の1程度に減っていますが、1人が獲得できる額としては前代未聞の高額であることは確か。ドラマのように脱落者が1人増えるたびに札束が追加され、勝ち残れば、天井に吊るされた透明の丸いカプセルの中に札束が増えていく生々しさも味わえるのです。

本家そのままの「だるまさんがころんだ」

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