夫を亡くし「ゴミ屋敷」から追い出された妻の顛末 「汚部屋に戻りたくない」と片付けを決心した事情
東洋経済オンライン / 2024年1月6日 12時0分
旦那を亡くした悲しみの先に待っていたのは、同居している義母との関係悪化だった。どうしても部屋を片付けることができず、ついに「家を出ていってほしい」と告げられた。
本連載では、さまざまな事情を抱え「ゴミ屋敷」となってしまった家に暮らす人たちの“孤独”と、片付けの先に見いだした“希望”に焦点をあてる。
ゴミ屋敷・不用品回収の専門業者「イーブイ」(大阪府)を兄の二見文直氏とともに営み、YouTube「イーブイ片付けチャンネル」で多くの事例を配信する二見信定さんと、義母から家を追い出された当事者の女性が、その顛末を語った。
義母から言われた「家から出ていってほしい」
ある日、50代後半の女性からイーブイのもとに「見積もりに来て話を聞いてほしい」と一通のメールが届いた。向かった先は関西某所の田舎町。立派な日本家屋がいくつも立ち並ぶ集落だった。
依頼者の女性が住む家も「母屋」と「離れ」が廊下でつながっている大きな日本家屋だった。最近まで、夫とその両親の4人で暮らしていたが、夫が病気で他界。女性は現在、義理の両親と3人で暮らしている。
「これからは仲良くやっていこう」
夫が亡くなった際、3人でそう話し合ったという。つまり、それまでは仲が良くなかったのだ。
夫の両親は早くして離婚。「新しいお母さんがいるだろう」と父は再婚をしたが、新しい母と子ども(依頼者の女性の旦那)は昔から喧嘩が絶えなかった。狭い集落なので近所の人たちが通報し、警察沙汰になることもあった。そんな関係の家庭に女性は嫁ぐことになったが、当然うまくいかなかった。
女性はもともと片付けが苦手だったというが、義母へ抱くストレスもあって部屋はどんどん荒れていった。夫が義母と女性のクッションになっていた面もある。夫が亡くなったことで、ストレスに拍車がかかったのだ。
義理の両親は「母屋」に、女性は「離れ」に住んでいたが、義母も「他人の家なのにこんなに散らかして」と不満が膨れ上がっていき、関係は悪くなる一方だった。そしてある日、義母は「家から出ていってほしい」と女性に告げた。
夜勤の仕事と義母へのストレスで部屋が荒れていった
生ゴミが放置されていたり、異臭を放っていたり、虫が湧いていたりしているわけではない。しかし、離れの部屋はとにかくモノが多かった。タンスや押し入れに入りきらなくなったモノが、畳の上にビッシリと積み上がっている。モノでいっぱいになった床の間を前に、女性が話す。
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