1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

生成AIで「ググる」が終焉し「コパる」へ移行の必然 2024年に生成AIを活用する「最大のリスク」とは

東洋経済オンライン / 2024年1月16日 11時20分

仕事で知識をキャッチアップさせるには電子書籍のイッキ読みや、アニメの動画配信サービスに飛ぶことになります。ググるためには多くのサイトを確認していかないと調べることができないということです。

コパると要約してくれる

次にコパると、どうなるのかを対比させてみます。エッジのコパイロットの窓に「推しの子とは何ですか?」と入力してみます。すると上記のググったときと同じ情報を1つの回答窓で入手できます。

具体的には、推しの子とは人気漫画とそれを原作にしたアニメ作品であることが表示されたうえで、その内容の要約が表示されます。生成AIのユーザーの視点で言うと、この要約が非常に絶妙なことがコパイロットの興味深い点です。

ググった場合に推しの子が何かを理解しようとして、ウィキペディアのページに飛ぶとわかるのですが、とにかく情報量が多いのです。それがコパると、身もふたもない話ではあるのですが、コパイロットはウィキペディアなど5つのサイトの膨大な情報の中から一番コンパクトに推しの子がわかる箇所を要約して返してくれます。

ビジネス利用として情報を深掘りするとしたら、コパる場合は最初の回答に推しの子に関する新たな質問を加えれば情報が深掘りできます。

「なぜ人気なのですか?」「どんな人たちが楽しんでいるのですか?」といった具合です。このチャットを何度か繰り返すと、おそらく「推しの子」を知らない人でも「推しの子ブーム」が何なのかを極めて短い時間で理解することができるでしょう。

情報検索がググるからコパるに変わることで起きる働き方の変化は、タイパの変化です。実際、コパイロットに慣れてくると、これまでいかに自分がググることで無駄な時間を費やしていたかを思い知らされます。

一方でこの検索の仕方が一般的になると、大きな落とし穴が生まれます。それが「情報が正しくない場合がある」という生成AIあるあるな落とし穴なのですが、その話はこの記事の最後でまとめたいと思います。

ChatGPTエンタープライズで変わる働き方

さて、生成AIによる働き方の変化の2段階目の話をしたいと思います。何かを調べる際にググるのではなくコパることにある程度慣れた段階で、仮に自分が働く会社でも「ChatGPTエンタープライズ」が導入されたとします。いったい働き方はどう変わるのでしょうか?

これはある程度、ChatGPTエンタープライズがその社内のイントラ情報について学習を終えた後ではという前提になるのですが、結果として新入社員でもベテラン社員のノウハウを簡単に手にいれることができるようになります。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください