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「読書」のハードルがグッと下がる意外な読書法 今年こそきちんと読書をしたい人にオススメ

東洋経済オンライン / 2024年1月16日 18時0分

趣味として読むアガサ・クリスティと、自分の専門分野である科学は別物と思ってしまいそうですが、佐倉さんは本を書く時に、「アガサ・クリスティを使ってみよう」と星座をつなげたのです。

自分が好きなもの、面白いと思うものを、どう自分の領域で利用するか、星座をつなげようかと考えてみる。「つながるじゃん!」と気づいた時、自分の中での好奇心の範囲はぐっと拡がります。

移動時間は大きな「読書チャンス」です。私は、車で移動する時、オーディブル(Audible)という、Amazonの「音声で聴く本」をよく聴いています。

仕事場から東京へ出るには、車で1時間強かかるのですが、その間オーディブルを聴くことで、1日2時間以上、読書の時間がとれます。再生速度は1倍だと遅くて、2倍だと速すぎるので、1.6倍ぐらいが私にとってはちょうどいい。この速度だと、一冊聴き終わるのに平均3、4時間ぐらいなので、2日間ぐらいで1冊読めちゃうんです。

オーディブルでおすすめなのは、「紙で読むのはちょっと辛い」という本。読むのは辛いけど、読まなきゃとは思っている本、それをオーディブルでとりあえず聴いてみます。すると、結果読み終わる、読了しちゃうんです。オーディブルで読み終わることを私は「Au了(おーりょう)」と言っています(笑)。

『サピエンス全史』を書いたユヴァル・ノア・ハラリに『21 Lessons』という著書があるのですが、ぶ厚いのでなかなか読むのは大変だと思ってたんです。さすがにオーディブルでも長いのですが、車で行ったり来たりしていたらいつの間にか「Au了」できたのです。文章で読むのが億劫な本は、むしろオーディブルなら読めてしまう。

聴いて内容が流れてしまうのではないかと心配になるかもしれませんが、肝心な部分は意外と頭に残っています。「全部きちんと読まなきゃいけない」という読書の呪縛やハードルを下げる意味で、「とりあえず聴く」のはどうでしょう。

文章を楽しみたい本は「紙」がおすすめ

文章を楽しみたい本は、紙の本。逆に、情報だけ知りたい本は聴くだけ。そんな風に私は読み分けています。

なので、最近オーディブルでは「講談社ブルーバックス」シリーズをよく聴いています。科学系は本で読むのは辛いけど、トピックとしては知っておきたい。オーディブルに一番向いていると思っています。

場合によっては、読みたい本を聴くためだけに、車で移動したりもしています。オーディブルによって圧倒的に読書量が増えました。

電車移動が意外に本が読めたり、勉強が進むという方もいますよね。私の知人の編集者は、家だとなかなか本が読めないので、本を読むためだけに電車で移動するそうです。電車であれば移動しても数百円程度ですし、定期券内であればお金はかかりません。本を読むのに疲れたら、知らない街で降りてぶらぶら散歩してみるのもいい。ちょっとお出かけの楽しさも出てきておすすめです。

角田 陽一郎:バラエティプロデューサー/文化資源学研究者

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