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「吉本興業」創業のきっかけになった"驚きの一言" 吉本せいが仕事しない夫の一言を受けて覚悟

東洋経済オンライン / 2024年1月17日 13時0分

そこまでやるか、と驚かされますが、そのうえ、せいは客の行動原理に沿った新しい儲けのアイデアも次々と考え出しています。

夏になると、会場の暑さから寄席の客が少なくなることに気づくと、せいは1本2銭で冷やし飴の販売をスタート。ただ売るのではインパクトがないので、氷の上に瓶を転がしながら「ゴロゴロ飴、よう冷えてまっせ!」と客を呼び込みました。

また、売店でラムネやジュースなど飲み物がよく売れるように、あえて甘い物を売らず、おかきやせんべい、酢昆布やスルメなどしょっぱいものを重点的に売りました。「飲み物を売りたいならば、客の喉がよく乾くように仕向ければよい」という発想です。

お笑い帝国を築き上げることに

よくもこれだけ、アイデアが出るなあ、と感心してしまいますが、せいが芸事に興味がなかったことが、プラスに働きました。「客がウケるかどうか」とは全く違う「売り上げにどうつなげることができるか」について、常に頭をフル回転させることができたのです。

こうして、働かない夫を働かせるために始めた寄席ビジネスが、お笑い帝国「吉本興業」へと拡大していくことになるのですから、人生というのはわからないものですよね。

せいのように、「やりたいこと」よりも「やれること」を徹底することで、人生の道がひらける場合もあるのです。

心が折れないポイント
・相手には期待せずに、自分のやれることを考えよう
・サポート役に徹することで、むしろ主導権を握れることも
・どんな悪条件も、アイデア次第で逆手にとれる

真山 知幸:著述家

湯沢 としひと:漫画家、イラストレーター、似顔絵師

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