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「企画が通らない人」は上司との話し方を知らない 「気になってしょうがない」と相手は動く

東洋経済オンライン / 2024年1月17日 12時30分

相手をムズムズさせるには、もう1つ、忘れてはならない視点があります。それは、全体を見る視点です。

例えば、あなたが上司に企画を提案したいとします。上司が興味を持ち、ムズムズし、企画が通るためには、次の3つの視点を使います。

①自分の視点
自分がいちばん伝えたいことは? 上司が興味を持つには? 首を縦に振ってもらうには? 企画が通ったら、どれだけ会社に貢献できる? お客さまにも受け入れられるか?

②相手の視点
会社や上司はどのような企画を望んでいる? 会社や上司はお客さまにどうなってほしい? 会社や上司はどんな課題を抱えている? 会社や上司は自分に何を期待している? お客さまは自分(自社)に何を期待している? お客さまの問題・課題・解決したい悩みは? お客さまの望みは何だろう?

③全体を見る視点
この企画を通すことによって、会社に、お客さまに、社会に、どのような影響を及ぼす? お客さまとのやりとりを周りはどのように見るだろう? 

さらに、「お客さまが喜んだ暁には、どのような未来が待っている? どのような社会貢献につながる?」など、まったく違った視点で企画や状況を見ることで、客観的に、冷静に企画を捉えることができます。

そのうえで企画の強み等を、上司に伝わりやすい言葉で伝えれば、共感が得やすく、承認を取りやすくなります。

一社員としての意見、経営者サイドの視点が抑えられるため、とても好感を持たれ、期待をもって、ムズムズしながら、あなたの企画を検討することでしょう。

このように、3つの視点でものを見ると、視座が上がり、視野が広くなるため、相手が見えていない可能性や新たな選択肢、世界を提案することができ、相手に刺激や気づきを与え、ムズムズさせることができるのです。

ムズムズテク③相手の頭に空白をつくる

人は「気になってしょうがない」とムズムズします。その秘訣は、「相手の脳に空白をつくって話を終わらせる」ことです。

これができるようになると、あなたはストレスなく、相手をムズムズさせることができます。そして、自発的に、積極的に、能動的に動かしてあげることができ、お互いにストレスがなく良好な人間関係が築けます。

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と心理学者のアルフレッド・アドラーは述べていますが、そんな人間関係のお悩みが、丸っと消えると言っても過言ではありません。

どのようにしたら、相手の脳に空白をつくれるのか? この秘訣については、脳の仕組みについてお話ししてから、具体的にお伝えしていきますね。

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