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性格によって異なる「心臓病になりやすいタイプ」 「全力で楽しむ」ことが心臓病の予防になる

東洋経済オンライン / 2024年1月20日 17時0分

また、「配偶者がなく、信頼できる友人もいない心臓病患者は、そうでない患者と比較して5年間の死亡率が約3倍」といった報告もあります。このような研究結果は、心臓病のリスクが個人の性格や生活習慣などの問題だけでなく、社会的な要因にも左右されるということを示しています。

ちなみに「タイプB」は穏やかで落ち着いた人、「タイプC」は几帳面で真面目な人です。個人差はありますが、タイプBの人の性格は、ストレスを感じにくいといわれています。

ストレスへの対処で心臓病リスクを減らす

個人の性格が心臓病にかかるリスクに影響するというのは、「ストレスを感じやすいかどうか」ということに大きく関わっています。

ストレスが心臓病の発症に密接に関係しているというのは、2011年に起きた東日本大震災直後に、心不全や虚血性心疾患の患者数が増加したという事実も裏付けています。なぜストレスが心臓病を発症させる原因となりうるのかというと、身体的あるいは精神的ストレスが交感神経を過剰に活性化させ、心拍数の増加、血管の収縮などにつながるからではないかと考えられています。仕事や家庭、対人関係などの心理的なストレスも心臓病につながるリスクとなりうると、多くの研究成果が告げています。

また、ストレスによって血液中のコレステロールや血小板数が増えると、動脈硬化や不整脈を起こしやすくなるので、さまざまな理由からストレスは心臓病の発症あるいは再発症の引き金になるものといっても過言ではありません。

日本人においては、タイプDの人が心臓病になりやすいと見られていると述べました。「物事に対してほとんど興味がない」「将来が不安で絶望的な気持ちになる」「目標とするものがなく生きる気力がない」といったネガティブな感情を抱きやすい人はストレスを溜め込みやすく、心臓病にかかるリスクも、かかってからの生存率おける予後との関連を調べてみても、その死亡率が高いとされています。

全力で楽しむことが心臓病の予防になる

性格や感情に端を発するストレスは、他人に指摘されてすぐに治るものではありませんが、だからといって放置していいものでもありません。ストレスによって生活リズムが乱れると、喫煙や飲酒量の増加、過食、睡眠過不足などを引き起こしますが、これらはすべて心臓病につながる危険な要素です。悪い生活リズムは新たなストレスを生み、そのストレスがまたリスクを高める――この負のスパイラルは本当にやっかいです。

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