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「株価が高いから」と投資しなければ好機を逃す訳 大相場が始まってしまえば大底狙いは無理

東洋経済オンライン / 2024年1月22日 16時0分

③クズネッツサイクル

ジュグラーサイクルを一回り大きくした、約20年周期の景気循環がクズネッツサイクルです。20年というと、住宅や商業施設の建て替え時期に相当することから、クズネッツサイクルは一般に建設需要に起因するサイクルと考えられています。

また、人口の変化に起因するとしている説もあります。

④コンドラチェフサイクル

約50年周期の景気循環がコンドラチェフサイクルで、「コンドラチェフの波」「長期循環」「大循環」などとも呼ばれます。シュンペーターは『景気循環論』の中で、コンドラチェフサイクルの要因として技術革新を挙げていますが、戦争の存在も無視できないというのが現在の通説となっています。

景気動向指数をチェック

コンドラチェフサイクルの例をご紹介しましょう。

・第1波1780~1840年代 産業革命における蒸気機関、紡績機の発明
・第2波1840~1890年代 鉄道の敷設
・第3波1890年代以降   電気、化学、自動車産業などの発達

今、どのような景気なのか、今後どの方向に流れていくのかを知るのに役立つのが景気動向指数です。景気動向指数は日本の経済状況を把握するための指標の1つで、内閣府が毎月調査し、2カ月後の月末に数値を発表しています。

指数は生産、雇用、消費など、さまざまな経済活動において重要で、かつ景気に敏感に反応する30項目の指標をもとに算出されます。
指数には、

①景気に先立って動く「先行指数」

②景気に連動して動く「一致指数」

③景気に遅れて動く「遅行指数」

の3種類があります。

また、景気変動の大きさやテンポなどを量的にとらえて測定するコンポジット・インデックス(CI)、景気のさまざまな経済部門への波及の度合いを方向性という観点から測定するディフュージョン・インデックス(DI)の2つの測定方法があります。

従来、内閣府が発表する景気動向指数はDIを中心としたものでしたが、近年では景気変動の大きさや量感の把握がより重要になってきていることから、2008年以降はCIを中心とした公表形態に変化してきています。

景気動向指数とあわせて日銀短観もチェック

先行指数とは、車にたとえればフロントガラスから見える先の景色のようなものです。遠くに見えている曲がり角は、運転していればいずれ自分のところに来ます。先行指数が指し示すものは、その「曲がり角」と同じです。

変化が先行指数として数字に表れている。つまり、すでに変化は起こっているということです。今、自分はマクドナルドの横にいるけれどもその先の信号がもう見えている=この先、まっすぐ進めるか止まらなくてはいけないかが手前で予測できるということになります。

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