1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「朝ごはんにフルーツ」が"食後血糖値"にNGな根拠 スムージーや、朝食抜きも避けたほうがいい

東洋経済オンライン / 2024年1月22日 7時20分

多くの人が隠れ食後高血糖であるということに関しては、中国でも同じような調査が行われており、なんと成人の2人に1人が血糖異常だったことが明らかになった。

体質よりも食べ方に問題がある

そして問題のもう1つは、食後血糖値は体質よりも食事の影響のほうが大きい、という真実だ。

山田さんは、「細かくは説明しませんが、基本的に血糖値は体質よりも生活習慣に依存することを立証した論文がいくつか出ています。血糖値がコントロールできないのは、体質よりもむしろ食べ方に問題があると思うべきでしょう」と言う。

見方を変えれば、どんな人でも食事次第で食後血糖値の問題が解決できるともいえる。

気になる食事法だが、それは冒頭でも紹介した「朝食は炭水化物を減らし、タンパク質+脂質を多めにする」というもの。なかでも重要なポイントは、アブラを控えない、という点だ。

ここで山田さんらが推奨する朝食の、具体的なイメージを以下に挙げてみたい。

※外部配信先では画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

この例を見るとわかるが、パンやご飯などの主食も食べていい。炭水化物をゼロにしないほうがいい理由は、食物繊維が含まれているからだという。

「この食事をすると、食後血糖値の上がり方が緩やかになります。この『朝、しっかり食べると、その後の血糖や食欲にブレーキが利く』ことに関しては、いくつかの研究で確かめられています」(山田さん)

意外にも、食後血糖値を上げてしまうのは、スムージーや野菜ジュース、果物、シリアルといった、多くの人がヘルシーだと思っている朝食や、「朝食抜き」だそう。

スムージーや野菜ジュース、果物は確かにビタミンやミネラルは多く摂れる。だが、糖質に偏っていて、肝心のタンパク質や脂質がほとんど摂れない。食後血糖値の問題からみたら、避けたほうがいい食事なのだ。

「朝食抜きについては、1食目にあたる昼食で時間が取れず、麺類や丼物を早食いする方が多い。結果として、昼食後血糖値がとんでもなく上がってしまうのです。逆に、朝食でタンパク質や脂質をしっかり食べておくと、昼食に麺類や丼物を食べても、血糖値の上昇を抑制できることが報告されています」(山田さん)

なぜ朝食を見直す必要があるのか

なぜ、昼でも夜でもなく、朝に前述した食事に変えると血糖値が上がりにくいのか。糖質を控えているから、ということ以外にも理由がある。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください