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窃盗、性被害「表面化する避難所犯罪」の安全対策 被災地では特別機動捜査部隊が50人体制で警備

東洋経済オンライン / 2024年1月22日 14時0分

【災害時の防犯啓発・対策について(減災と男女共同参画 研修推進センターより)】
・性暴力・DV防止に関するポスター等を避難所の見やすい場所に掲示する
・トイレ・更衣室・入浴設備を適切な場所に設置し、照明や防犯ブザーで安全を確保する
・避難所の巡回警備は男女ペアで行う
・女性トイレと男性トイレは離れた設置され、安全で行きやすい場所にある
・女性トイレや女性更衣室には女性が巡回する
・女性相談員や女性専用窓口を設置する
・警察、病院、男女共同参画センターや女性支援団体と連携する

 特に避難所の設置・運営に関して留意すべき点を提言している。

【避難所の設置・運営(減災と男女共同参画 研修推進センターより)】
・避難所の管理責任者に、男女双方を配置する


・避難者による自治的な運営組織に、女性の参画を促す。少なくとも3割以上が女性となることを目標にする
・「避難所チェックシート(以下)」を活用し、巡回指導を行う
・避難所での生活ルール作りを行う際には、女性の意見を反映させるように促す
・避難者の中には、DVやストーカーの被害者が含まれている可能性もあることから、避難者名簿に個人除法の開示・非表示について確認を行う欄を設け、個人情報の管理を徹底する

なかでも、避難所でのトイレの問題は被災者にとっては深刻な問題であり、配慮が求められる。

避難所のトイレはほぼ非水洗であり、不衛生なトイレになると「集団感染」「災害関連死」「治安悪化」を引き起こすと指摘するのは、日本トイレ研究所代表理事の加藤篤さんだ。

加藤さんは「避難所のトイレのほとんどは照明が暗く危険であり、トイレの照明をなるべく明るくすることが必要」と強調する。トイレの中の照明はもちろん、トイレに至るまでのルートの照明を明るくすることで犯罪防止につながるという。

(関連記事:災害時トイレ「3つの深刻な問題」解決のポイント)

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今、実際に避難生活を送る被災者はどうしたらいいのか。セキュリティコンサルタントの松丸さんは、「避難所では極力3人以上のグループで常に行動してほしい」と強調する。

「可能であれば、2人1組よりは3人1組。そのほうが安全。1人がトイレに行くときにはもう1人についてきてもらい、3人目は避難所の貴重品などを見守っていてもらう。繰り返しになりますが、被災地、避難所では絶対に単独行動はしないでほしい。極力3人以上で行動することを徹底してほしい」

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