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今から日本株を買いたい人に勧める3つの投資法 この長期上昇相場はあと2年続くかもしれない

東洋経済オンライン / 2024年1月22日 9時30分

これでは、日本株は下がりたくても下がらないのも道理だ。ファンド筋などはこの日本株の水準変化に慌てて対応しているわけだが、その買いによってさらに水準が上がると、それに対する強気ポジションをさらに積み増さねばならなくなるという具合だ。

筆者はこの「海外投資家の強気ポジションの構築が一段落するとき」が買い場と思っているが、この買いが次の買いを呼ぶ現象が続く限り、しばらく下げらしい下げはないということになる。

投資家の一部は、すでに昨年1~7月の日経平均約8000円高相場の中でも、とくに激しい上昇があった4月以降を連想している。また、「アベノミクス相場初期」並みの外国人買いとなると、同相場は2013年4月~2015年6月まで続いたことから、「今回の相場は当面の天井になるまであと2年(以上)も高いのか」ということになる。

実際、日米とも投資資金の一時的な預け先であるMMF(マネー・マーケット・ファンド)などの残高は最高水準に積み上がっており、「日経平均が3万6000円の水準になっても、やっぱり買わなければならないのか……」ということにもなる。

こんなときに兜町でよく使われるフレーズが、阿波おどりの「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」だ。しかし、阿呆にはなりたくない投資家はどうしたらよいだろうか。

1つは、日本株の特徴とされる「3月安」をじっと待つこと。2つ目は、昨年7月3日の日経平均の高値3万3753円までの急騰局面でも9回あった、「2日連続安の押し目」を狙う。3つ目は、移動平均線からの乖離率が低下してきたら買うという方法だ。

移動平均乖離率は、株価が大きく下げなくても、株価の下に位置する移動平均線そのものが追いついてくることによって下がる。例えば25日移動平均線で言えば、6連騰した1月15日には、日経平均は+7.18%の大乖離だったが、18日には+4.88%の中乖離になった(19日現在は+5.95%)。

この移動平均乖離率の低下局面で買う方法は、意外に多くの投資家が利用している。目安としては大(7%)、中(5%)、小(3%)がある。ただし、「押し目待ちに押し目なし」の相場格言があることも忘れずにいたい。

1988年のNYダウ「ビヨンド2000」の記憶が蘇る

一方、1月19日現在の日米のPBR(株価純資産倍率)を見ると、日本の東証プライム銘柄の平均は約1.34倍、アメリカの3595社の平均は同3.11倍となっている。東証が指摘するまでもなく、アメリカに対する日本の資本効率の悪さが目立つ。

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