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周りの意見を気にせず「発言できる会議」の進め方 途中退出禁止、携帯OFFの空間で起きたすごい事

東洋経済オンライン / 2024年1月23日 16時0分

会議室にはいつもと違う、微妙な緊張感があった。

「ミーティング中は全員この部屋に最初から最後までいられますか」

「携帯電話はいまオフにしてください」

「僕が質問をして、それに対して、みんなでディスカッションしてもらう。ときには僕がアイデアを出すこともあります」

ハワードは当日のルールや進め方をひとしきり説明し、議題を読んだ。

議題に対して質問があるかと聞かれ、僕は一読したが、ちんぷんかんぷんだったので、「まあ、いいでしょう」といった感じで適当に頷いた。

ハワードは、一通り全員の顔を見ると言った。

「では、スタートしよう。この9時間、何も起こらなかったら最悪だ。最初の質問は『このミーティングが終わったときにどんな成果を上げることを期待しているか?』それを、まず手元の紙に書いてから発表してくれ」

期待? 正直、特にない

う〜む。僕は呼ばれたから来ただけだった。なのに、いきなり最初から、何かしなければいけないことになってしまった。

期待? 正直、特にない。ただし、これで何も起こらなかったら僕にとっても最悪だ。当時どんな期待を書いたかは忘れてしまったが、この期待を書くことで、僕の少なくとも当日9時間の目標設定ができた。

 Gazooba Executive Team
 STRATEGIC WORKSESSION
 November 18. 1999
 10:00-19:00

《目的》

調和のとれたマネジメントチームとして、計画し、コミュニケートし、実行することにより、本チームの目標とする成功をもたらし、顧客と私達自身を満足させるためのフレームワークを決定する。

《主なディスカッション》

・あなたにとって、このセッションの成果として何が一番価値があるか。
・今日までに何が達成されたか。
・会社全体そしてマネジメントチームとして直面しているチャレンジに関して、どんな問題点や懸念があるか。
・わが社の次段階の発展のために、本チームの行動のガイドとなる共有された目標を確立する。
・上記の共有された目標を実現する、調和のとれた行動の道のりを計画する。
・どのような成果が必要か。
・誰が、上記のどの行動と成果物に対して担当するか。
・本セッションで記録した未解決事項に対するシステマティックなアプローチを作成する。
・これからの60日間で、私たちはどのようなブレークスルーをもたらすことができるか。
・他の人たちを巻き込み、彼らがアイデアと情熱を注ぎ、担当間で協力することのもたらすメリットを実感するには、どのようにすれば彼らと効果的にコミュニケートできるか。

書いてから発表するメリットは?

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