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ヒカキン、二股疑惑「即日謝罪」の秀逸すぎた"中身" 「文春砲」への対応、プロも驚くリスクマネジメント

東洋経済オンライン / 2024年1月23日 16時50分

HIKAKIN氏の対応を見ると、専門家の助言が入っているようにも見受けられる。それだけ高度な対応だったと感じるのだが、HIKAKIN氏が個人で対応したのであれば、リスクマネジメントの面にも高い才能を有している人物だと思わざるを得ない。

企業や有名人が謝罪会見を行う際には、台本や想定問答集を作るのみならず、専門家は服装やお辞儀の仕方、会見中の表情や身振り手振りまで細かく助言する。

HIKAKIN氏は謝罪動画にダークスーツに地味な色のネクタイ、黒い髪で登場、都度深々と頭を下げている。記者会見の際にも、専門家は同様のことを助言するし、それができていない場合は、内容以外のところで批判を浴びてしまうことも起こりうる。

続いて、内容について見ていこう。動画の長さは3分程度にすぎないが、その中に、必要なことは過不足なく盛り込まれていた。

まずは、最大の当事者である(元)交際相手であるA子さんに対して謝罪と感謝の言葉を述べている。そのうえでA子さんと報道した週刊誌に対する誹謗中傷がないようにと反響を牽制。さらに、視聴者やビジネスパートナーに対しても深々と頭を下げて謝罪をする――と、これでもかと各方面へ配慮がされている。そして、結婚相手(妻)に対しても配慮のコメントをしている。

具体的に動画でのHIKAKIN氏のコメントを見てみると、その周到さが際だってわかる。

「本日、週刊誌で僕が2015年から3年間お付き合いをしていた女性に関する報道がありました。記事の内容については、事実も含まれておりました」

「まずはじめにA子さん、当時の僕の至らない振る舞いで傷つけてしまい、本当に申し訳ございませんでした」

「今回の件について A子さんには非がなく、僕の落ち度でしかありませんので、A子さんや週刊誌への誹謗中傷は、お控えいただきたいと思います」

とA子さんについての謝罪のコメントをした後、文春への誹謗中傷についてまでコメント。そのうえで、

「取材でも回答させていただいた通り、約4年間、A子さんとはお会いしておりません。先日結婚を発表した妻とは、交際期間がかぶっていないということをここで申し上げさせてください」

と事実関係と妻についての配慮の言葉を述べていた。

HIKAKIN氏に関して「謝る必要はない」という意見も少なからずあるのだが、あえて謝罪をすることで、苦境を乗り切ることに成功している。まさに「負けるが勝ち」である。

最初に行われた「適切な地ならし」

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