1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

TVプロデューサー「やる気が出ない時」の対処法 モチベーションが低くても動けるようになる

東洋経済オンライン / 2024年1月24日 15時0分

この発想の転換をしてから、自分自身、精神的にもだいぶ楽になりました。仕事も進むようになったし、本の数も以前より読めるようになった。本来の優先順位ではなく、自分の心の優先順位に従う。これ、けっこうおすすめです。

何か考え事をしなければいけなくなった時、「ここに行くまでに何か考えよう」というルートがあると、いい考えが生まれてきやすいと思います。その行き先を“海”みたいにちょっとワクワクする目的地にしたら、考え事自体もちょっと楽しくなるんです。

コロナ禍の2020年に、湘南のとある海の町に自分の拠点を移動して、今、近くに海がある生活をしています。

最初、本書にどんな項目を作ろうかとデスクに座って考えていたんですが、いくつか考えたところで行き詰まってしまった。自分が困った時やアイデアが出ない時や書くのに疲れた時、「散歩しよう!」と海に行くわけです。

「せっかくなら、海に行く間に100個思いつくかどうかやってみよう」と試してみたら、項目がポンポン出てきました。海まではゆっくり歩いて15 分ぐらいなのですが、海に行くまでに60個ぐらい思いついた。実は、本書の項目は30 分かからずに、海と家の往復で作ったものです。

行き詰まった時は場所を変えてみる

気持ちを変えるために移動する。この時の行先は、別に山でもどこでもいいのですが、海は非常におすすめです。

やはり近くに海があるのはとてもいい。同じ海でも、毎日見ていると晴れ、曇り、朝、夕方で景色が微妙に違うんです。そのかすかな差を感じることで、自分の感度が上がってくる。行く時間帯によっては、水平線に沈む太陽の位置がちょっと左側に来たなとか、1週間しか経ってないのにこんなに変わるんだとか、そういう微差を感じることが楽しいのです。

海=「産み」ですし、フランス語でも海の発音はラ・メール=「母」。言葉遊びのようですが、やっぱり海は生まれる場所だと思います。何か考えに行き詰まった時には、考え事をするためだけに海に行ってみる、これはおすすめです。

どうしてもやる気が出ない日は、朝起きる日もつらいですよね。そんな時は、どうしたらいいでしょう?

『海馬』(朝日出版社)の著者で脳研究者・池谷裕二さんによると、「起きられない時は、起きるといい」そうです(笑)。

つまり、脳と身体では、脳の方が騙されやすい。朝は脳がまだ起きていないけど、体が起きてしまうと、「起きた」という行動によって脳も騙されて起きる。なのでまず体を動かすのが、一番脳を騙しやすいんだそうです。実際なかなか大変ですが、とりあえず身体を起こす、トイレに行く、それをするだけで確かに体が目覚めてきます。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください