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TVプロデューサー「やる気が出ない時」の対処法 モチベーションが低くても動けるようになる

東洋経済オンライン / 2024年1月24日 15時0分

何かできない時は、脳をどう騙すかを考える。池谷先生の本を読んで以来、「できない時は、できないからこそあえて動いてみる」ようにしています。

以前、『さんまのからくりTV』という番組で「からくりビデオレター」というコーナーを担当していました。

田舎の親御さんが、都会にいる子供にメッセージを送るという企画なんですが、その日は、最終便の飛行機で東京に帰らないと編集が間に合わない、ギリギリの撮影でした。ADさんから「あと15分で出ないと飛行機に間に合いません」と言われたのですが、あと一言何かいいコメントがほしい。

その時、5分考えさせて!と、座禅を組む一休さんのようにその場にしゃがみ込んで考えたんです。そしたら急に思いついて、その親御さんに「実はこういうことじゃないですか?」

「そうそう!」「こういう一言足しませんか」「いいですね」

と、トントン拍子に残り10 分で撮影して、飛行機に間に合い、その日のうちに編集して、翌日さんまさんにスタジオで見せたら大爆笑になりました。

修羅場のほうがアイデアが出てくることも

どうしてもできない時は、あえて修羅場にする。けっこう危険でもあるんですけど、修羅場の方がアイデアが出てくるのは事実なんですよね。

起きられない時は起きてみる。考えられない時は、考えてみる。番組作りでよく言うのは、収録時間が1時間しかない時に、「1時間しかないからできない」ではなく、1時間でどれだけ美味しいものが食べられるか、みたいに「1時間しかない」というカセ自体を企画にすればいい。

松尾芭蕉も「山寺の感想を3万字で書きなさい」と言われたら、俳句の名作は生まれなかったかもしれません。17文字でどうしても考える必要があった、あふれ出る感情をたった17字に込めなければならなかったから、「閑や岩にしみ入る蟬の声」が生まれたのだと思います。

角田 陽一郎:バラエティプロデューサー/文化資源学研究者

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