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中免で乗れるハーレー新型「X350」ヒットの予感 日本向け市販車として過去最小排気量モデル

東洋経済オンライン / 2024年1月25日 12時35分

そう、X350は今までの大きく、重たく、猛々しいメカサウンドのハーレーダビッドソンではなかった。まったく新しいプレゼンテーションといえる。

“ハーレーダビッドソン”という確立されたブランド

ご存じのとおり、ハーレーダビッドソンのブランディングは、世界中のモーターサイクルメーカーの中でも別格で、不動の地位を手中に納めているといえるだろう。

バイクに興味がなかったとしても、ハーレーダビッドソンと聞けば、「あの大きなバイクだ!」と、理解できるはずだ。ハーレーダビッドソンは、モーターサイクルメーカーとしてのブランディングに最も成功している会社だといえる。

ハーレーダビッドソンは、空冷V型最大排気量のエンジンを搭載し、大きなカウルを装着したモデル「ROAD GLIDE LIMITED」をはじめ、最近はやりのバガースタイルに仕立て上げた「LOW RIDER ST」、ストリートに映える「FAT BOB 114」、また世界的に盛り上がりを見せているアドベンチャーセグメント「PAN AMERICA 1250 SPECIAL」をリリースするなど、さまざまな商品ラインナップでファンを魅了してきた。

しかし、それらのマシンは、ガソリンエンジンの進化ともいえる波にのっとった大排気量で大トルク、大きなことが豊かとされていた時代を象徴するマシン群だ。もちろん、ハーレーダビッドソンのブランディングにおいて、それらは重要なことではあるが、現在のヘビーユーザーの高齢化に伴う大型車からの離脱、また新しい世代にとっては前時代から続く「ハードルの高いブランド」というイメージもあり、新しいマーケティングが必要となった。

そう、ハーレーダビッドソンは完全に「ネクスト・ジェネレーション」にターゲットを絞り、今までとは違うバイクを作り上げたのだ。それが今回の新型X350となる。

伝統的なスタイリング

外見こそ、お家芸ともいえるアメリカンフラットトラックレーサー「XR750」を彷彿させるアイコニックなデザインだが、新しいシャーシにコントローラブルな前後17インチホイール、倒立フォークなどを備える。さらに今では2輪車でも当たり前となったABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を備えたブレーキシステムは、フロントにデュアルディスクを採用することで、エンジン出力に対して十分な制動力が与えられている。

フロントの倒立フォークはリバウンドの調整が可能。リヤサスペンションはスプリングプリロードとリバウンドの調整が可能で、2人乗り時の姿勢調整にも役立ちそうだ。シートは後端が幅広で、前方にむかって細身になっているので、777mmのシート高と合わせて極めて足つき性がよく、このあたりは安心の材料といえる。

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