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中免で乗れるハーレー新型「X350」ヒットの予感 日本向け市販車として過去最小排気量モデル

東洋経済オンライン / 2024年1月25日 12時35分

13.5L入る燃料タンクの膝まわりは、細身でシートとの一体感がある。一見するとヨーロピアンマシンのストリートファイター系ワイドハンドルのようにも見えるが、実際は意外なほどコンパクトなコンチネンタルハンドルで、手首が少し絞り込まれたアジアンフィットともいえる上体まわり。

ステップまわりは、少しばかり後退した「バックステップ」ぽいポジションで、なぜか懐かしく思えた。実際に走り出してしまえば、つま先をステップに乗せ、少し肘を締め、顎を引いたフォームが心地よい。

X350は、ハーレーダビッドソンから「バイクに何を望むのか?」と問いただされているかのごとく、とてもシンプルなモデルだ。DOHC・4バルブ353ccの水冷2気筒360°クランクエンジンは、8500rpmで36HPを発生。70.5mmのボアに対して、45.2mmのストロークとなるオーバースクエアーエンジンで、トラクションコントロールやパワーデリバリーの選択はない。

メーターまわりもシンプルで、メインのアナログメーターにはスピードが表示され、小さなデジタル液晶にはオド、トリップ1・2、エンジン回転数などを小さなボタンで切り替えて表示する。左右のハンドルスイッチの配置関係は、ユニバーサルデザインで、はじめてのライディングでも何ら迷うことはない。新しいハーレーダビッドソンX350は、多くのライダーに受け入れられるマシンと感じた。

X350の気になる点

しかしながら、気になる点もある。フロントブレーキレバーに関しては、調整幅だけではレバー位置が遠く感じた。また、着座時にシート前方に座ってしまうとシートの薄さが気になった。

販売面に関しては、最大排気量のV型2気筒こそがハーレーダビッドソンと思うバイク愛好家も多いので、その印象からどう脱却していくかも今後の課題となってくるだろう。新規ユーザーを獲得した場合に、既存のヘビーユーザーとの共存をいかにまとめていくか、ハーレーダビッドソンジャパンの手腕に期待せずにはいられない。

宮城 光:モータージャーナリスト

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