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「アッと驚く写真」には脳を活性化する効果がある 脳科学者が教える「脳が衰えない人」のプチ習慣

東洋経済オンライン / 2024年1月26日 17時0分

とくに鍛えられる脳力:集中力、意欲

意欲と記憶力には深い関わりが

◎視点が増やせる写真

写真のいろいろなところから見える景色を想像すると、サードアイと言って物事を多方面から見るクセがつき、現状を正しく分析して判断する力が身につきます。また、自分を客観視できるようになり、物事を冷静に受け止められるようになります。特に客観視を司る「背外側前頭前野」を鍛える効果が期待できます。

とくに鍛えられる脳力:判断力、感情コントロール力

◎たくさんのものから選べる写真

たくさんのものから選ぶ行為には、幸福度を高めることでやる気(意欲)を起こさせる脳の報酬系を活性化させます。意欲と記憶力には深い関わりがあり、意欲が低下すると記憶力も低下するといわれています。

とくに鍛えられる脳力:記憶力、意欲

◎見えそうで見えない写真

この写真のように、どこか見えないところがある写真を見ると、「隠された部分を見たい」という欲求が高まり、それとともに意欲が高まります。さらに、ドーパミンの分泌がうながされて、集中力や注意力も高める効果が期待できます。

とくに鍛えられる脳力:集中力、意欲

脳が鍛えられる写真の見方と効果

8つの特徴を複数もった写真であれば脳活効果がかなりあると言えますが、さらに脳を鍛えるためにはコツがあります。

それは、「1枚の写真をさまざまな視点で見たり、考えたりすること」です。

たとえば、

・この写真に写っている人は、何を話しているんだろう?

・写真に写っている場所に自分がいたら、どんな景色が見えるんだろう?

・写真に写っている食べ物は、どんな味がするんだろう?

ということを想像してみるのです。

想像力を使って考えたりすることは、脳全体にいい刺激をもたらし、脳を活性化させます。

では、実際、具体的にやってみましょう!

次の1枚の写真を、以下の手順で見てみてください。

① まず、写真全体を「ぼーっ」と眺める(5~7秒間)

② より活性化させたい脳力別の見方にしたがって写真を見る

判断力を鍛えたいとき…

どの順番で食べるか考える

一番おいしく食べるにはどうすればいいか、食べる順番を考えてみましょう。先を推測するときに使用する脳の部位が活性化され、物事を適確に判断する能力が高まります。

記憶力を鍛えたいとき…

目を閉じて、どんな順番で並んでいたか再現する

目を閉じて思い出すことは、物事を短期的に記憶するワーキングメモリを活性化します。買い物するものや、電話番号などを覚える力を高めることが期待できます。

身の回りの写真でも応用できる

感情コントロール力を鍛えたいとき…

脳内を好きなドーナツの色にしてみる

イライラしたり、不安なとき、脳内は暗い色のイメージになっていることがわかっています。ドーナツの明るい色を頭のなかでイメージすると、気持ちが明るくなります。

共感力を鍛えたいとき…

写真のドーナツを話題に、どんな話をするか考える

他人を楽しませるためには相手の状況を理解している必要があります。発する言葉を考えることで、共感力を司る「前帯状皮質や島皮質」の部位が活性化し、思いやりのある言動がとれる効果が期待できます。

いかがでしょうか。

身の回りの写真でも応用できることだと思いますので、いろいろな写真でチャレンジしてみてください。

西 剛志:脳科学者(工学博士)、分子生物学者

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