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営業で断られ続けてもメンタルが折れない方法 "YES"の数より"NO"の数を目標にする

東洋経済オンライン / 2024年1月26日 11時30分

「営業が数をこなすこと」には、このようにさまざまなメリットがあるのです。

断られても落ち込まなくなるすごい考え方

では、これまでの説明を踏まえて、営業が「よし、まずは数をこなそう」と決めることによって、なぜ、メンタルが楽になるのかという理由についてお話ししましょう。

ズバリ言います。

営業が「数をこなすと決めること」による、メンタル面での最大のメリット。それは……。

断られても、落ち込まなくなる!

メンタル面について言えば、これが「数をこなすと決めること」の最大のメリットかもしれません。

想像してみてください。

たとえばあなたが、かつての私のように、「よし、自分はこの会社の営業の中で、毎月、もっとも数多くお客様から断られるセールスパーソンになろう」と考えたとしたら……。

電話でお客様から断られるたびに、「やった!」と、思わずガッツポーズをしてしまいませんか? それこそ、ガチャ切りなんて、「ラッキー!」と思えるのでは?

だって、目標は「誰よりも数多く断られること」なのですから。

このように、「まずは数!」と決めると、「お断り」=「不快」という公式を、「お断り」=「快感」という公式に変えることができるのです。

ある人材派遣会社の社長さんは、飛び込み営業をやっていたとき、「新規開拓の飛び込み営業では、受付に名刺を20枚渡すこと」を自分のノルマとして決めていたそうです。多くの大企業には、受付があって、アポなしの飛び込み営業などはそこで止められてしまうのが普通です。

何度訪問しても受付で門前払いをされ続けると、メンタルが強い人でも落ち込んできますよね。ところがこの社長さんは、はじめから「20回は訪問しよう」と決めていますから、受付で10回断られても、15回断られても、まったく落ち込むことがなかったそうです。

そうやって、毎回、受付に名刺を渡していると、そのうち、受付の人が味方になって、「飛び込みのたびに名刺を置いていく人材派遣会社の営業の人がいます」と、人事担当者に話して次の訪問のときに取り次いでくれたり、人事担当者のほうから興味を持ってくれたりして面談が叶うことがほとんどだったとか。

「まずは数をこなそう!」と考えて、それこそ、余計な感情を入れずに、淡々と数をこなすことには、メンタル面でこんなメリットがあるということです。

私は、電話営業でお客様から断られ続けて、落ち込んでいる社員がいると、こんな声をかけます。

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