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TBS「Eye Love You」韓ドラ要素てんこ盛りの勝算 初回視聴率5.5%だったが、SNSで大きく話題に

東洋経済オンライン / 2024年1月26日 12時30分

その一方、侑里とテオの心が少しずつ近づいていく出来事が続くなかで、チョコレートショップの社長である侑里の仕事に重ねた、人生の甘さと苦さがしっかりと映し出されていた。演出のおもしろおかしさのなかに、物語に込めるメッセージ性もきちんと響かせている。

恋愛ドラマは、2人の間の壁を乗り越える姿やその感情が共感を呼び、幅広い層に響いて大きく化けることがある。

近年でも『silent』『First Love 初恋』『大恋愛~僕を忘れる君と』などの純愛物語が世の中的な話題になっているが、本作も第1話で描かれた侑里とテオの間の言葉と文化の壁や、テオの純粋すぎる真っ直ぐな人間性が特殊な力を持つ侑里の心を揺り動かす過程などから、そのポテンシャルがありそうに感じる。

本作のプロデューサーの1人は、韓国出身で韓国の大手コングロマリット傘下のエンターテインメント系企業・CJ ENMでドラマやバラエティの制作に携わっていた、TBSテレビの車賢智(チャ・ヒョンジ)さん。

韓国ではサスペンスや刑事ドラマを手がけており、ラブストーリーは本作が初めてとのことだが「私の周りにも韓国人男性との恋愛に興味がある日本人女性が少なくないので、このドラマを通じて彼女たちの期待に応えることができたら嬉しいなと。積極的にアプローチする韓国人男性ならではの恋愛ネタもたくさん入れました」(TBS Innovation Landインタビュー記事より)とし、脚本作りから撮影現場でのコミュニケーションまで、韓国ラブストーリーの要素を日本の連続ドラマに融合させる大きな役割を担った。

アジアでのヒット波及にも期待

韓国ドラマのリメイクは、『六本木クラス』のほか『グッド・ドクター』『シグナル』『ボイス』『美男ですね』など日本でも無数にある。そんななか本作は、既存の枠を超えて、本場の経験値を持つプロデューサーとキャストが参画し、日韓ラブストーリーという新たなカテゴリへ挑んだ、意義のある作品になる。

本作制作陣には、韓国ドラマ人気の下地がある日本はもちろん、チェ・ジョンヒョプ人気の高い韓国のほか、アジアへ波及するヒットへの期待もあるに違いない。

そんな本作が日本ドラマシーンの新たな地平を切り開くことを期待しつつ、第2話以降も注目したい。

(視聴率は関東地区、ビデオリサーチの調べ)

武井 保之:ライター

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