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有料化も検討「SA/PAの駐車マス」巡る熱い議論 2024年問題に向けた高速道路の駐車マス対策

東洋経済オンライン / 2024年1月28日 11時50分

そんな本来の目的を忘れ、近年のSA/PAのグルメ競争は、付随的な目的が「主」になってしまう「本末転倒」状態となっている。しかし、「ドライバーの休憩施設」という最大の目的が十分果たせないようでは、SA/PAの存在意義は薄い。

単に休憩してもらうよりも、利用者に店舗でお金を使ってもらったほうがNEXCOグループとしてはありがたいのかもしれないが、やはり休憩施設という原点に戻るべきであろうし、昨今の流れはその原点回帰に沿っていると考えることもできる。

また、大型トラックの場合、ジャストインタイムの納入のためSA/PAで時間調整をしているケースも多いが、本来、時間調整のためのスペースは到着地の企業や店舗が確保すべきものだ。この構造も変えていかなければ、問題の完全な解決にはつながらないだろう。

高速道路のヘビーユーザーに話を聞くと、グルメで有名な常時混雑するSA/PAよりも、トイレと自販機と簡単な軽食コーナーがあるだけの、混雑とは無縁で駐車マスの心配をしなくてもいいSA/PAのほうが安心できるという声をよく聞く。

今年は、まさに「2024年問題」の当年でもあり、こうした「原点回帰」が明確になり、ドライバーにとってSA/PAの本来の役目を果たす節目の年であってほしい。

佐滝 剛弘:城西国際大学教授

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