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冬場の心筋梗塞「家の中での寒暖差」に要注意 浴室だけでなく「トイレ」にも気を配りたい

東洋経済オンライン / 2024年1月30日 17時0分

浴室と脱衣所と同様に、リビングとの寒暖差で心臓の発作を誘発しやすくなるのがトイレです。入浴時のヒートショックは、いろいろなメディアでその危険性が叫ばれていますが、実はトイレでも注意が必要です。対策としては、トイレを使わないときでもドアを開けておき、気温差を和らげておくのもいいでしょう。ヒートショックは、起こると命にかかわります。多発する冬場は、警戒を怠らないようにしましょう。

冬は、夏よりも急性心筋梗塞の発症率が高まる最も危険なシーズン。その理由は、寒さにさらされることで起こる血圧上昇によって、心筋の仕事量が増加したり冠血流が低下したりすることに加え、呼吸器感染にともなう心筋虚血の増悪などが強く誘発されるからです。

とにかく冬は心臓にやさしい生活を

これは、夏と冬を比較した心筋梗塞発症の増加率のグラフです。北半球は、1月を中心とした冬季が、急性心筋梗塞に注意すべき季節であることが一目瞭然です。また、急性心筋梗塞に限らず、虚血性心疾患による死亡や心筋梗塞の発症、病院外での心停止、冠動脈疾患による突然死など、冬は心臓に対する多くのリスクを増加させる傾向にあります。

家の中でも、暖かいリビングから寒い浴室やトイレなどに移動したときには、その気温の変化に気をつけること。また、「ちょっと新聞を取りに行くだけだから……」と薄着で外に出るのも、ヒートショックを引き起こす条件が整うため、厳禁です。短時間でも、上着を羽織るなどして寒暖差が大きくならないようにしましょう。冬場は、いつも以上に心臓のことを気にかけた生活を心がけましょう。

上月 正博:東北大学名誉教授、山形県立保健医療大学理事長・学長

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