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冬でもアツい「北関東」エリアの鉄道最新事情 昨年は東武や宇都宮LRTが人気、今年は上毛電鉄

東洋経済オンライン / 2024年1月30日 6時30分

東武の特急「スペーシアX」(筆者撮影)

2023年は、本当にアツい1年だった。列島各地で真夏日数(最高気温30℃以上)を更新し、群馬県の館林では、真夏日90日(9月までの集計)も記録され、これは同地域での歴代1位だったという。さすが北関東の夏は暑い。

【写真】2023年に注目を集めた宇都宮ライトレール「HU300形」と東武鉄道「8111編成」。2024年に話題になりそうなのは?

しかし、アツかったのは何も気温だけではない。鉄道に関する話題でも北関東はかなりアツかったのではないか。

スペーシアXのこだわり

浅草から日光・鬼怒川方面へ延びる東武鉄道。昨年7月15日に華々しくデビューした「スペーシアX(N100系)」は、従来の東武の看板特急列車「スペーシア(100系)」の後継車両である。日光東照宮陽明門に塗られた胡粉をイメージした白い車体に、窓周りなどを黒でまとめたシックなデザイン。窓も「六角形」で作られており、観光特急としての「和のおもてなし」を感じる外観だ。

従来の100系スペーシアのイメージを一新しただけでなく、車内の設備はこだわりを極めた。6両編成の各車は、コックピットラウンジ(1号車)、プレミアムシート(2号車)、スタンダードシート(3〜5号車)、5号車の一部にボックスシート、コンパートメント(6号車)と多彩なバリエーションが用意されている。さらに6号車には、運転室寄りの位置に「コックピットスイート」が用意されており、最上級の旅を味わうことができる。

目的地への移動としての鉄道という役割だけではなく、移動そのものが旅先での楽しみとなる、移動体験が思い出になる列車といえる。

スペーシアXはチケットの人気が高く、東武鉄道関係者によると「特にコックピットスイートは、満席に近い状態が続いている」という。スペーシアXに何度も乗車したというリピーターの間からも、「スイートはなかなか入手することができない」という声が聞こえる。

だが、3月16日のダイヤ改正では一部の特別座席の料金を改正するほか、スペーシアXをさらに2編成追加導入し、増発する予定だ。そのため、チケット購入のチャンスが増えることは間違いない。

大人気の宇都宮ライトライン

続いては、8月26日に宇都宮駅東口―芳賀・高根沢工業団地間が開業した「宇都宮ライトライン」だ。

同線は軌道法に基づき敷設された路面電車の新規路線で、宇都宮駅から鬼怒通りを東へ進み、鬼怒川橋梁を渡ってグリーンスタジアムを経由し、芳賀・高根沢工業団地に至る路線である。沿線には地元住民が頻繁に使う病院やショッピングモール、また多くの人が就業する工業地帯がある。これまでは渋滞を気にしながら自動車で行くしかなかった場所であったが、ライトラインの開業によって、利便性が飛躍的に向上した。

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