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自信を持てない人は「ハイタッチ」するといい理由 忙しくても人は自分の心に優しくできる

東洋経済オンライン / 2024年1月31日 15時0分

では、どうして無理だったのでしょうか。人が誰かにハイタッチをするときは、決まってポジティブなシチュエーションだからです。自分にとってそれが当たり前になっているため、ハイタッチをするときにネガティブな気持ちになるのは不可能なのです。

ハイタッチをしようとした瞬間、あなたの潜在意識は反射的にポジティブなモードに入り、頭の中に渦巻く不安や心配を追い出します。

「どうしたら時間内にプレゼンを終わらせられるだろう……」

「時間どおりに子どもを病院に連れていけるだろうか……」

無意識のまま歯を磨いていたりすると、ついついこうした気持ちに心を持っていかれがちです。しかし、ハイタッチをすると、気持ちはすぐに自分のところに戻ってきます。

「しっかりと見ているからね。絶対に信じてるから。いつも一緒にいるから。わかった?」

こんなメッセージがハイタッチによって発信されると、様々な雑念は取り払われ、集中力を取り戻していくのです。

心を満たす最大の要素は、自分を認め、優しくなること

ある研究を紹介しましょう。人生の質の向上のために効果的な影響を与え得る要素について研究者たちが調べたところ、最も効果を発揮する要素は、自分に対して優しくなる習慣を身に付けることだとわかったのです。

英国ハートフォードシャー大学の研究者たちは、この研究を通じて、人に幸福や満足をもたらすものは何なのかを調べようとしました。

彼らは、人生の質を改善すると思われる様々な行動や習慣に注目していったのです。その対象は実に幅広く、エクササイズから、新しいことへの挑戦、人間関係の構築、他人への親切、自分にとって有意義となる行動、目標達成のための活動まで、考えられるものすべてを網羅していきました。

その結果、人を幸せにし、心を満たしてくれる最大の予測因子は、自己を容認することだとわかったと言います。つまり、自分自身に優しく向き合い、励ます行為をすることで、それに比例した直接的な影響が生じ、自らの幸福度が上がっていくとの結論に達したのです。

この研究が示すように、自分自身に優しくする姿勢(=自己容認)には人生を変えてしまうほどの力があります。

人生は時に、残酷で不公平な顔をのぞかせます。単にうっとうしいだけか、もしくは自分の魂や精神を押しつぶすほどのものかにかかわらず、生きていれば人は必ず何らかの問題に悩まされ、足踏みを強いられるのです。

その苦しみがわかるのは、本人だけであり、他人にはわかりません。だからこそ、自分に優しくし、必要とされる愛情やサポート、声援を与え続けなくてはならないのです。

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