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営業の心をタフにする断られた時の解釈の方法 考え方次第で落ち込まず成果もアップする

東洋経済オンライン / 2024年1月31日 17時0分

それから、電話口で、はっきりと断ってくださったお客様には感謝していました。

だって、やる気もないのに、「考えておきますね」なんて返事をされて、時間延ばしをされて、結局は断られたら、お互いに時間の無駄です。「1週間、考えさせてください」と言われたら、こっちは1週間期待します。それで断られたら、その1週間、無駄な期待をしたことになります。

それを、その場で断ってくださるのですから、有り難い限り。

「お断りくださってありがとうございます! お互いに時間を丁寧に使おうというメッセージをいただき感謝します!」

私がそう伝えると、「あんた面白いね。やっぱりやるわ」と、言われたこともありました。

こういう、「普通なら落ち込むようなとき、逆に喜べるようになれ」ということを、ブライアン・トレーシーは「逆変質症患者になれ」という言葉で表現しています。

この表現が今の時代に合っているかどうかは別にして、そういう体質になれれば、もう落ち込まなくて済みます。

2時間もいい感じで話をした相手からお断りされても、「2時間前までまったく見ず知らずだった私の話を、2時間も聞いてくれたなんて、感謝しかない」「本気で悩んでくれてありがとう」と思えるようになります。

私は、そのように、どんなときもリフレーミングできるようになってからは、お断りに対しても落ち込むことがなくなりました。

リフレーミングを使えば、このように、心をしなやかにすることが可能なのです。

コロナ禍をリフレーミングで乗り切る

ここでコロナ禍において、私の会社がやったリフレーミングについて紹介いたします。

2020年。私の会社が、法人を対象とした研修事業に本格的に参入して2年目のその年のはじめ。2月から9月くらいまで、私のスケジュール帳は、研修やセミナーの予定で真っ黒でした。内心、「今年度の売上は間違いなく過去最高になる」と、確信をしていたのです。

ところが……そこに現れたのが新型コロナウイルスでした。

1月にかかってくる電話は、そのすべてがキャンセルの電話でした。

真っ黒だったスケジュール帳は、見る見る修正テープでガビガビに(この手帳は、今ではよい記念になっています)。気がつけば、8月までの契約はものの見事に全部が飛んでしまいました。

史上最高の売上をあげる予定が、なんと、一気に見込み収入ゼロ円になってしまったのです。

「キャンセルする側もたいへんなんだから、ここでキャンセル料をいただくのはやめよう」

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