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この1年で「売れた・売れなくなった」商品トップ30 全国のスーパーやコンビニのデータから判明

東洋経済オンライン / 2024年1月31日 7時20分

5位のオートミールや6位の麦芽飲料は、コロナ禍に健康やダイエットにいいと注目を集め急伸していた。急伸した反動で減少が見られているものの、2019年との比較ではオートミールは1022%と10倍を超えており、コロナ前よりも市場が大きく成長したことがわかる。

「売り上げが伸びた」商品トップ30・食品・飲料版

「売り上げが伸びた」商品トップ30全体では、医薬品・化粧品・雑貨が目立ったが、食品・飲料に絞ったランキングではどういった変化が見られたのだろうか。

食品・飲料の分野では、原材料高などを背景とした値上げによる販売金額の増加も見られるが、ランキング上位の商品は販売数量でも底堅く推移した。とりわけ好調だったのが、健康系の食品・飲料だ。

1位の乳酸菌飲料は、ストレスの緩和や睡眠の改善に効果があると訴求する商品が人気となっている。5類移行に伴い、在宅勤務から出社に切り替えるなど生活習慣が変化したことで、新たなストレスを抱えている人も少なくないのかもしれない。

乳酸菌飲料は腸活の用途でも飲用されるチルドタイプの商品だが、乳酸菌を加熱殺菌し製品化した10位の乳酸飲料も、腸活や免疫力向上の効果を訴求する商品として好調だ。コロナが沈静化しつつも風邪やインフルエンザなどの感染症が広がるなど感染への不安は根強く、免疫力の向上につながる腸活の需要が底堅いようだ。

2023年の特徴としては、記録的な猛暑となったことも挙げられる。水分補給や熱中症対策の用途で飲料の需要が高まったが、とりわけ好調だったのが3位の果汁飲料、4位の美容・健康ドリンク、5位のミネラルウォーター類だ。

果汁飲料や美容・健康ドリンクでは、鉄分やミネラルを含むなど熱中症対策となるだけではなく健康にもよいと訴求する商品が人気となった。ミネラルウォーター類の人気は、健康を意識して水分補給の際に糖分の摂取を控えたいという意識の表れではないだろうか。

また、8位のトマトジュースも好調で、食塩無添加で血中コレステロールを下げる効果があると訴求する商品や、ストレスを緩和すると訴求する商品などが人気だ。猛暑の影響で生鮮トマトが不作となり急激に値上がりしたことも、代替としてトマトジュースの需要を高めたと考えられる。

ブロッコリーなど冷凍食品が好調

好調な商品からは、簡便化志向の高さも見られた。外出や出社が増えたことで簡単に食事を準備したいという需要も強まっているのだろう。2位の液体だしは、北海道産の濃縮昆布だしが中心で、水やお湯などで薄めるだけで本格的な味を楽しめる調味料だ。

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