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筋トレだけでは身体能力がアップしない理由 最強の身体能力のカギは"脱力スキル"にある

東洋経済オンライン / 2024年2月1日 6時50分

運動能力をあげること=筋トレというわけではありません(写真:Ushico/PIXTA)

運動能力をアップするためにガムシャラに筋トレをしていませんか? 国内外の多くのプロアスリートに身体操作トレーニング指導を行ってきた中野崇さんいわく、「ケガに悩まされることなくハイパフォーマンスを発揮できる選手に共通する“最強の身体能力”のカギは“脱力”にある」のだそう。中野さんの著書『最強の身体能力 プロが実践する脱力スキルの鍛え方』より、脱力スキルと筋トレとの違いや具体的なトレーニング法について解説します。

ケガなくハイパフォーマンスを発揮し続けるには

「スポーツの世界でハイパフォーマンスを発揮できる選手とそうでない選手、その違いはどこにあるのか?」

【画像を見る】「後ろわき刺激」トレーニングの手法

この問いに向き合ったことがない選手、指導者はいないと思います。

私自身、アスリートのパフォーマンス向上をサポートする立場になってから、この問いが頭から離れたことはありません。

世の中にはいろいろなトレーニングがあります。どんなトレーニングを選ぶかは人それぞれ理由があると思いますが、トレーニングに求めることは、ケガをしないこと、パフォーマンスが向上することの2点に集約されるのではないでしょうか。

それにもかかわらず、筋骨隆々になるほどトレーニングしてもケガに悩まされたり、パフォーマンスが伸びなかったり、という現実はもう何十年も続いています。

そんな現実を打破すべく、私はケガなくハイパフォーマンスを発揮し続ける選手たちを徹底して分析してきました。

そして、そのような選手たちに明確な共通点があることを見出しました。ケガに悩まされることなく、ハイパフォーマンスを発揮できる選手の共通点、「最強の身体能力」とはどのようなものなのか?

その答えが、本稿のテーマである「脱力」にあります。

脱力スキルは単に力を抜くことを指すわけではありません。

ベッドに寝て脱力することと、スポーツの動作中に脱力できることは大きく異なります。脱力トレーニングを始める前に、単なる脱力とパフォーマンスに有効な脱力の違いを整理しておきましょう。脱力には次の図のように3つの階層(状態)があります。

「脱力」は3階層で進化する

<階層1:単なる脱力>
床に寝ている状態などバランスが安定した姿勢での脱力。競技中のように脱力状態から急激に動くことを前提とせず、とにかく全身の筋肉の緊張を抜いている状態です。

<階層2:姿勢保持の脱力>
(静的脱力)
立った姿勢や構えなど抗重力バランスをとっている状態での脱力。同時にいつでもすぐに動ける状態を前提とした脱力程度を指します。

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