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新NISAとiDeCo、どちらを優先すると得するのか 「人生100年時代」に考える資産運用の方針

東洋経済オンライン / 2024年2月1日 11時40分

長期運用を考える場合、従来からあるiDeCoの活用も視野に入ってきます。資産運用で使えるお金に余裕がある人は両方を併用して老後に備えればいいと思いますが、新たに投資をはじめようとしても、「新NISAとiDeCoのどちらかしか活用できない。迷う……」という方もなかにはいることでしょう。

それでは、片方しか活用できない場合、どちらを選んだほうが得なのでしょうか。結論からいうと、どちらを選んだほうが得なのかは、人それぞれです。なぜなら年齢や運用方針は各人によってそれぞれ違うからです。当たり前のようですが、意外とこの点を見失ってしまう人は少なくありません。

そこで、あらゆる観点から2つの制度を見てみましょう。

投資期間や投資額で比較する

まず、新NISAは日本に居住する18歳以上が対象で、特に年齢の上限は決まっていません。これは旧NISAと同じです。

一方で、iDeCoは基本的に20歳から65歳まで加入ができます。これまでは60歳未満までという上限がありましたが、2022年5月1日の法改正で65歳になるまで加入できるようになりました。

ただし、iDeCoの加入条件には国民年金への加入が必須であり、60歳以降も公的年金に加入している人だけが対象となります。

次に、1年間でどれぐらいの金額を投資に充てられるかを見てみましょう。新NISAではつみたて投資枠と成長投資枠の2つの投資枠がありますが、2つの投資枠の年間可能投資額の合計は360万円となります。

iDeCoの場合は加入資格によって拠出限度額が異なりますが、最も掛け金が多い自営業者の場合だと81万6000円です。

このように見ると、圧倒的に新NISAのほうがよさそうですが、制度を用いた投資額の総額を考えてみると、新NISAは生涯投資可能額が1800万円となっているため、それ以上は投資額を増やしていくことができません。

iDeCoは投資総額の上限はないため、たとえば自営業者が40年間拠出上限額で積み立てていった場合の総額は3264万円にもなります。

投資に用いることができる金融商品の種類も比較してみましょう。新NISAは長期投資に適していると判断された投資信託や、株式、ETFなど多くの商品が対象となっているのに対して、iDeCoは定期預金や保険などの元本確保型の商品か、一部の投資信託が対象となることが多くなっています。

よって、金融商品の数でいえば新NISAが圧勝ですが、iDeCoでは元本確保型の商品も選べるという安心感があると言えます。

新NISAとiDeCoの共通点と相違点

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