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テレワークできる?中古マンション探しの新機軸 アフターコロナで変化した住まいのニーズとは

東洋経済オンライン / 2024年2月2日 11時30分

実際、テレワークをどこの場所で行っている人が多いのだろうか。最近増えているシェアオフィスや喫茶店などで行う人も少なからずいるようだが、多くの人が自宅で行っていると推測される。

ということは、これまで住むための場所であった自宅が、コロナ禍によって「住居かつ働く場所」へと変化したことを意味する。つまり、今後の住まい選びは、その点も考慮する必要があるということだ。

たとえば、Zoomなどのオンライン会議で使用する空間を確保したり、ペットや家族に邪魔されずに仕事ができる環境を整備しなければならない。

当然、それにはこれまで以上に広い部屋を探す必要があるが、昨今の地価や資材高騰、人手不足により新築のマンション価格は高騰している。したがって、なかなか意に沿った物件を見つけることができない、というのが現状である。

そこで多くの人が新築ではなく中古マンションを選んだり、特急や急行が停まる駅から「駅ズラシ」をした物件を選んでいる。

また、駅から遠い「駅遠」だが生活利便施設などが充実しているエリアを選んだり、なかには通勤可能圏内の郊外、趣味や実益も兼ねた地方都市を選ぶ人も増えてきている。

一方、供給側でもマンションの共用施設をテレワーク対応にするなど、さながらレンタルオフィスのような機能を持つ新築マンションを提供する動きが出てきている(図表2)。

「マンションの館内にいながら、生活空間とは別の場所で存分に仕事ができる」というわけだ。

ただし、「まだ導入されて間もない施設のため運用が上手くいっていない」、あるいは「管理費等が高すぎる」といったトラブルも発生しているため、十分注意する必要がありそうだ。

「スモールリフォーム」でテレワーク

自宅で仕事ができるよう押し入れなどの収納をリフォームすることでテレワークスペースを確保したり、収納棚などを充実させることでワークスペースを確保するスモールリフォームも増えている(次ページ図表3)。以下、3つの事例を紹介しよう。

【事例1】落ち着いて仕事ができる個室空間が欲しい

納戸スペースを活用して、造作家具の設置やクロスの張り替えなどを行う。濃い目の木目調で統一し、クロスも正面奥をダークグレーにするなどしてデザイン性にもこだわっている。狭小空間でも圧迫感なく居心地の良さが演出されており、ドラえもんさながら収納で快適にテレワークをすることができる。

【事例2】書類やパソコン機材などを収納するスペースが欲しい

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