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「全然見ないサブスク」いつ辞める?悩まないコツ ロジカルに考えても"解消しない"3つの思考沼

東洋経済オンライン / 2024年2月2日 11時0分

すると、ここで解約してしまっては「ゴールドメンバー会員価格の850円で本来観られたはずのもの」に、1000円を払わなければなりません。

それは確かに悔しい気がします。

Fはおそらく「いま、観ていないのに、未来のためにお金を払い続けること」にモヤモヤさせられているのでしょう。

とはいえ解約にスパッと踏み切れないのは、「将来、観たくなったとき」に、いまより150円も割高で、料金を負担しなければいけないからです。

結局、「解約か継続か」最終的にどちらが得か。

厳密に答え合わせをしようとすると「Fがこの世を去る瞬間」にプラスマイナスを清算するしかないでしょう。そんなことは非現実的です。

だから「いま、どちらが得か」という問いには、「わからない」と答えるのが正解なのです。

このように「どちらを選んでも間違いではない選択肢」について迷い続けることは、誰にでもあります。

この残念な思考のループは、次の3つの「沼状態」に永遠にハマり続けるイメージです。

①「無意味なグルグル思考沼」
→観るか観ないかわからない、不確かな未来について、考えが止まらなくなっている状態。

②「ケチケチ沼」
→次に、ほんのわずかであっても損をしたくない、という思い込みにとらわれて無駄な出費を続けている状態。冷静に考えれば、150円のわずかな得が手放せずに、毎月850円を無駄にしている。

③「金縛り沼」
→「ケチケチ沼」にひたり続けた結果、身動きが取れなくなっている状態。仕方なく現状維持をし続けている。解約という行為に踏み切れないため、ダラダラと課金を続けていることに悩んでいる。

その瞬間の心の状態を見極める

このような沼のループから脱出するためのコツをお伝えしましょう。

といっても難しいものではありません。

そのときの心の状態に応じたものを、選べばよいだけです。

専門的な話になりますが、人の心の状態は、「❶リラックス」(心地よくゆるんでいる状態)、「❷チャレンジ」(積極的に何かに取り組める状態)、「❸ストレス」(気になることがあり心に負荷がかかっている状態)に分類できます。

「毎月850円を払い続けている事実」の受け止め方を、この3種類の状態に当てはめるとこうなります。

❶心が「リラックスゾーン」にあるとき
→観ていなくても、いつでも観られるなら850円ぐらい払おう

❷心が「チャレンジゾーン」にあるとき
→観ていないけど、850円を払っているのだし、せっかくだから面白そうな番組でも探してみよう

❸心が「ストレスゾーン」にあるとき
→観ていないのに、850円も払っているなんてもったいない

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