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「3大ハッピーホルモン」が多い人がしている習慣 医師が教える「人に優しい人が受けるメリット」

東洋経済オンライン / 2024年2月2日 16時30分

相手のためと思って、何かをしてあげるときには、すごく喜ばれるとか、うれしそうに「ありがとう」と言われることを、心のどこかで求めています。場合によっては、「あなたから受けた恩は、一生忘れない」と、こちらの想像以上に感謝されることを、密かに期待しているのです。

相手が期待通りの反応を見せてくれれば、それだけで満足することができますが、そうならない場合には、釈然としない気持ちになります。

自分が満足できるような見返りが得られないと、「あまり喜んでいないのだから、ムダなことをしたかな」と思い始めて、何となく「損をした」ような気分になってしまうのです。

こうした受け止め方は、日本人特有のものだと思います。「ギブ・アンド・テイク」という言葉があるように、欧米人は相手にギブをしなければ、テイクはないという発想をしています。

こちらが何もしていないのに、向こうから何かしてくれることは基本的にはないと思っており、相手に何かしてあげても、必要以上に感謝を求めるような気持ちはありません。

相手にギブをして、何の見返りもなければ、それは自分の見当違いですから、「悪いのは自分」と考えて、相手を恨むようなことはないのです。

日本人には、相手の「好意」に期待してしまうところがあります。夏の暑い日に人が訪ねてきたら、「今日は暑いですよね」と言いながら、冷たい飲み物をそっと差し出す文化が日本には根づいています。

そうした習慣や考え方が身についているため、日本人には、人に優しくしたら、自分の期待値に見合うだけの反応を相手が見せてくれることを、心のどこかで勝手に求めてしまうところがあります。

相手に悪気がなくても、こちらが期待しているような反応を示してくれないと、何だか裏切られた気分になってしまうのです。

こちらが何も言わなくても、向こうが気を遣ってくれることに慣れていますから、相手に気の利かない対応をされると、「おもてなしの心がない」→「優しくない」→「嫌なヤツだ」と思ってしまいます。

損得勘定といったら少し極端ですが、自分の期待値を上回る反応を相手に求め、それが示されないと「損をした」と思い込んでしまうのです。

無意識に相手からの「見返り」を求めて、それを得られないと勝手に傷つき、相手を悪く思ってしまう……という経験を何度も繰り返していると、自己防衛として、できるだけ人のことに関わらないようになり始めます。

これが人に対する「無関心」を助長させて、「優しい人」を「優しくない人」に変えてしまうのです。

医学的にもいい影響がある

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