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Netflixで再燃「バカリズム脚本ドラマ」の魅力 まだまだ快進撃続く「ブラッシュアップライフ」

東洋経済オンライン / 2024年2月2日 11時50分

2023年1月期に日本テレビ系列で初放送されたバカリズム脚本の「ブラッシュアップライフ」がNetflixでも話題に。躍進が続く(画像:日本テレビ)

Netflix、Amazon プライム・ビデオ、Huluなど、気づけば世の中にあふれているネット動画配信サービス。時流に乗って利用してみたいけれど、「何を見たらいいかわからない」「配信のオリジナル番組は本当に面白いの?」という読者も多いのではないでしょうか。本記事ではそんな迷える読者のために、テレビ業界に詳しい長谷川朋子氏が「今見るべきネット動画」とその魅力を解説します。

ユーモアたっぷり“あるある”の会話が伏線

お笑い芸人で、俳優業もこなし、2月3日に放送を控える「IPPONグランプリ」(フジテレビ系)では芸能活動休止中の松本人志に代わってチェアマン代理を務めるバカリズムさんですが、ドラマ脚本家としての腕も確かなものです。手掛けたドラマ「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ系)は話題を作り続け、1月19日からはNetflixを通じて海外配信も始まったところ。勢いがとどまるところを知らないバカリズム脚本は何故いま、注目を集めているのでしょうか。

【写真】安藤サクラが演じる主人公の近藤麻美(あーちん)が人生を何周もするたびに変わる職業のリアルさも見どころ

理由は面白いから。この一言に尽きますが、ユーモアたっぷりの日常の“あるある”が詰まった台詞と構成の巧みさが物を言わせています。全10話のドラマ「ブラッシュアップライフ」は、まさにバカリズム脚本の凄さを感じさせる作品です。いわゆるタイムリープものですが、SFに寄せるどころか、設定から劇中で登場する曲や懐かしいあれこれまでリアリティ満載で新しい切り口を生み出しています。

主人公は東京に近い地方の街で生まれ育ち、地元の市役所で働く実家暮らしの33歳独身女性。ある日突然、人生をやり直すという話が展開されます。しかも、けっこうな数の人生をやり直すのに、肝心の場面はローカル話が中心で地味。それでも飽きさせないのは伏線が友達とのまるで聞き覚えがあるような会話から回収されていくからです。カラオケで歌う懐メロソングから転がる会話や、つい盛り上がる学生時代の先生の悪口など、“あるある”が伏線回収にもちりばめられているのです。

人生を何周もする主人公のあーちんこと、近藤麻美を演じる安藤サクラをはじめ、親友なっち役の夏帆、みーぽん役の木南晴夏、同級生の福ちゃん役の染谷将太、父親の田中直樹など、どの役もどこかで会ったことがありそうな人物像を演じ切っていることもこのドラマの醍醐味です。保育園児のあーちんを演じた子役の永尾柚乃ちゃんは大人顔負けの演技力を魅せてくれます。

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