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東京都が主導する「マッチングアプリ」の正体 「リーズナブル」「安全」「男女平等」が特徴

東洋経済オンライン / 2024年2月3日 12時20分

なぜ東京都がマッチングアプリをはじめるのでしょうか(写真:buritora/PIXTA)

昨年末、東京都がマッチングアプリの提供を始めるというニュースが話題になりました。正式名称は『TOKYOふたりSTORY AIマッチングシステム』で、限定的に先行利用が始まっており本格スタートは4月以降を予定しているそうです。なぜ東京都がマッチングアプリをはじめるのか、東京都に取材しました。

【画像】マッチングアプリなど便利なサービスは増えても、活動するのはパートナーがいない未婚者のうち4人に1人程度

出会い探しをしているのは4人に1人だけ

東京都が2021年に行った調査によると、結婚に関心があるパートナーがいない独身者のうち、婚活していない人が7割だそうです。これは、2019年の調査から変わっていません。

リクルートブライダル総研の調査でもマッチングサービス利用経験者は2021年をピークに25%ぐらいで頭打ちです。

マッチングアプリなど便利なサービスは増えても、活動するのはパートナーがいない未婚者のうち4人に1人程度なのです。

東京都は、関心があるけれど活動しない人向けに踏み込んだ支援が必要なのではないかということで、婚活を始めるきっかけづくりの一環としてマッチングアプリを始めることになったそうです。

東京都の担当者によると「民業圧迫ではなく、あくまでいつか結婚したいけれども婚活に踏み出していない人が対象で、都のアプリをきっかけに婚活に踏み出した後は、民間(マッチング)サービスなど自分に合った婚活をして希望をかなえていただきたい」とのこと。

結婚したいけれども相手探しをしない人

昨年から、マッチングアプリのテレビCMも始まり、もう生活に定着した出会い方といえるでしょう。しかし、いかに民間サービスがPRしようとも、相手探しに踏み出さない層がいることは私も同感です。

リクルートブライダル総研の『恋愛・結婚調査2023』によると、未婚20~49歳のうち男性39.0%、女性28.0%がこれまで交際経験がありません。これは過去最高で年々上昇傾向にあります。20~49歳の未婚者のうち恋人がいる割合は男女とも3割以下です。

オーネットが毎年成人の日に発表している『【第29回】2024年 「新成人の恋愛・結婚に関する意識調査」』によると、1996年に20歳になった新成人は50.0%に交際相手がいました。28年で新成人の恋人がいる割合が約半減しているのです。

男性に関する調査結果を発信するすもも氏が2000人対象に行った『20~34歳未婚男女の恋愛・結婚に関するインターネット調査(2022年8月実施)』によると、交際相手が多いほど出会い探しに積極的で、マッチングアプリ利用率が高いのです。

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