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30代にはエモい「ナルミヤ」Z世代にも刺さるワケ エンジェルブルー等、なつかしのブランドの今

東洋経済オンライン / 2024年2月3日 12時10分

さらにエンジェルブルーの35周年記念で開設された特設サイトも、Z世代に訴求力の高い作りで話題になっている。

「特設サイトのイメージ自体も、当時の雰囲気を大切に作ったのですが、トレンドのY2Kの雰囲気が表現できたこともあって、若い世代の方にも響いたのではと思っています」(佐野氏)

こうしたプロモーション活動も実を結び、エンジェルブルーのナカムラくんや、メゾピアノのベリエちゃんだけでなく、デイジーラヴァーズのルッキーや、ポンポネットのミントくんといったキャラクターグッズも、販売とともに売り切れになっているそうだ。

令和では「大人っぽい」デザインがはやる

エンジェルブルーは1989年に発表され、それまで「空白の市場」とまで言われていたジュニア世代のみをマーケットにしたことが成功し、平成では多くの小学生の憧れのブランドになった。

現在ナルミヤ・インターナショナルでは、先に述べたように「メゾピアノ ジュニア」や「ポンポネット ジュニア」などのブランドを展開している。

2000年初めと比べて、ジュニアブランドのトレンドや、アイテムにも変化はあったのだろうか。

「当時の特徴的なポップで派手なデザインからは、結構大人っぽいデザインに変化しています。実際に子供たちからも、そのようなデザインの洋服が好まれている傾向にあります。アイテムも10代のトレンドだけでなく、もう少し上の20代のトレンド要素も少しずつ取り入れ、おしゃれで大人っぽいようなイメージに変化していることが挙げられます」(ポンポネットジュニア責任者 上野圭司氏)

2000年初期のジュニアブランドの人気の背景には、ジュニア雑誌が盛んだったのも理由の1つにある。

当時は、シーズンごとに人気モデルが着こなすことで購買意欲をかきたてる雑誌は、重要な情報ソースだった。現在ではスマホを持っている小学生も多くなり、流行の情報ソースや商品作りにも変化が起こっている。

「TikTokやXなど、ファッションの情報もかなり早くなってきているので、大人っぽい格好をしたいっていう子たちがやっぱり増えてきている現状がありますね」(上野氏)

カプセルトイが人気の起爆剤に

復刻したエンジェルブルーのナカムラくんなどのナルミヤキャラクターズは、お菓子やサンスター文具とのコラボレーションなどアパレルブランドとのコラボレーションの枠を飛び出し、各キャラクターが活躍中だ。

その現状と反響について、エンジェルブルーとデイジーラヴァーズのライセンスビジネスを手がけているパーソンズデザインスタジオの板垣亜美氏にも話を聞いた。

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