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ゴンチャの「420円モーニング」が超絶面白かった タピオカブーム終焉後も人気維持、その実力は?

東洋経済オンライン / 2024年2月3日 7時0分

タピオカミルクティー屋と誤解されがちなのですが、実はグローバルティーカフェである「ゴンチャ」。2006年に台湾で創業され、アジアを中心に世界で約2000店舗を展開する人気チェーン店に成長しました。

筆者が訪れたのは、東京駅の地下街にある店舗です。平日の朝10時前の店内には10人ほどの女性客が座っていました。

本連載では、牛丼チェーンなどにも足を運んでいる筆者。周囲にはスーツ姿の、それなりに年齢を重ねた男性ばかり……ということも少なくないのですが、「ゴンチャ」は女性客オンリー。全員が見た感じかなり若く、10代と思しき女性もいました。

チェーン店を取材していると、店ごとに性別や年齢など客層に偏りがあるものですが、こんなに若い女性に支持されているお店は類をみません。

店内のテーブルの小ささからも、ドリンクのみオーダーする人がメインターゲットなのがわかります。

そして驚いたのが、テイクアウトも多いこと。オーダーカウンターからは「モバイルオーダー◯番の方〜〜」という声が何度もあがり、若い女性がいかにスマホを使いこなしているかを知る機会にもなりました。かなりの人数が店内にとどまることなく、ドリンクをさっと受け取り颯爽と店外に消えて行きました。

ゴンチャの向こうに見えたブルーオーシャン

「ゴンチャだけ、何がそんなに特別なんだろう?」と疑問に思っていたのですが、考えると「スタバ」や「タリーズ」「ドトール」など、おいしいコーヒーが手頃な価格で飲めるコーヒーチェーンは乱立して、今や戦国時代なのに、紅茶だと「ゴンチャ」ぐらいしか思い浮かびません。

「紅茶専門店」というと、有閑マダムがヨーロピアンな店に集い、ウェッジウッドだのロイヤルコペンハーゲンだのリチャードジノリだのの、繊細なティーカップでいただくというのが、昭和からつづく定番です。コーヒーよりも紅茶が好きだとしても、ちょっとハードルが高すぎるし、お値段も高すぎます。

カジュアルに専門店のお茶が飲みたい層にとって支持されるのは最もなこと。現時点ではカジュアルなティースタンドは「ゴンチャ」が唯一無二と言っても過言ではないでしょう。

タピオカミルクティーの影に隠れてみえなかった、ブルーオーシャンが垣間見えた気がした朝でした。

編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の円安、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。

大木奈 ハル子:ブロガー・ライター

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