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再び『ヤバい日本経済』になるかもしれない 10年前と似た楽観ムードが訪れようとしている

東洋経済オンライン / 2024年2月3日 8時30分

年初からすでに2500億円を超えているとのこと。つまり新NISAの導入を契機に、少なからぬ個人投資家が山崎さんの「オルカンを買えるだけ買って、じっと待つ」戦略を実践している様子。わが国の金融リテラシーにとって、大いなる前進と言っていいのではないだろうか。

山崎さんの見事な予想も忘れられない

山崎さんの思い出話が、ついつい止まらなくなってしまった。最後にこの連載についている競馬予想について、素晴らしい的中の記憶のこともご紹介しておきたい。2022年7月24日、小倉競馬場で行われた中京記念のことだ。このレース、いつも荒れるのだが、この日の山崎さんの予想はこんな感じだった 。

「筆者の本命はベレヌス(7枠14番、西村淳也騎手騎乗)だ。前走の谷川岳ステークスではマイルの競馬で逃げ粘っている。小倉の芝1800メートルは加速のつきやすいスパイラルカーブになっているせいか、意外に外を回しての追い込みが利くが、どこの競馬場でも楽に先行できた馬には可能性がある。たぶん人気薄だろう。「3連系」の馬券で狙ってみたい。対抗はカテドラル(6枠11番、団野大成騎手)だ。昨秋の京成杯オータムハンデキャップ(G3)で勝っているように、G3のハンデ戦なら勝つ力がある」

いくらなんでもこれはないだろう。ベレヌスは6番人気。カテドラルに至っては10番人気である。いつも堅実な読みをする山崎さんにしては珍しい。いったい、何を考えているんだろう? 筆者のような小心者には、考えられないほど大胆不敵な予測であった。

ところが本当にこの通りに来てしまったのである。1着ベレヌス。2着カテドラル。2頭の馬連だと1万5860円の万馬券、馬単なら2万8790円である。3着のファルコニアは1番人気だったから、「3連系」でもたぶん楽に取れている。3連複なら1万7920円、3連単ならなんと14万2070円だ。山崎さん、今日はいったいいくら勝ったんだろう??

ところがその日の17時25分、山崎さんから届いたメールはこんな風に書かれていた。

「世の中はこんなものだという話なのですが、昨日は、札幌の高校の同級生が「山崎飲もう」と東京にやって来て朝まで(8時頃まで…)痛飲し、私は午後4時台に目覚めました。どれどれとレースの動画を見て、自分の予想が2、3年に一度レベルの大当たりであることを目撃し、馬券を買っていないことに呆然としました。いつも、自分の予想した馬券は買っている。これは一体幾ら儲け損なったのだろうか。同級生は医者なので飲み代はあちら持ちだったのですが、損をしたのか得をしたのか訳がわからない気分でいます。いやはや。それにしても、予想というものは、当たるときには当たるのですね。(山崎元)」

驚愕的中なのに馬券は買わず!でも冷静だった山崎さん

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