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日経平均3万6000円台でも「買い」で問題ないワケ 今はあくまで4万円超に向かう大相場の一里塚

東洋経済オンライン / 2024年2月5日 9時30分

では、第3週(15~19日)はどうだったか。まず財務省ベースでは2867億円の買い越し、東証ベースでも3841億円の買い越しと、連続買い越しではあったが、買いエネルギーの低下を見せた。この第3週は勝敗表では2勝3敗で、上げ幅はわずか386円だったため、市場センチメント(心理)は「大きくは下げることはなさそうだ」と思いながらも、一気に上げ一服感が蔓延した。この週も、個人投資家は1854億円の連続売り越しだった。

しかし、第4週(22~26日)は財務省ベースで7203億円、東証ベースでも4105億円の買い越しで、買いエネルギーが復活した。そして、個人投資家も2946億円の買い越しと、さすがに買いに転換した。

この第4週の日経平均は週末に3万5751円と、3万6000円を割りこんだ。だが、前半4日間は週初22日の3万6546円を高値に、3万6000円台を維持していた。どうやら、個人投資家は「3万6000円前後での買い」を納得して受け入れたようだ。

つまり、個人投資家は、上昇局面を売り上がったものの、結局はさらに高いところを買い戻したことになる。それでも、日経平均が今後4万円を超えて行くとみられる今回の相場で、高いところでも買えた投資家は、あとから振り返れば「あそこで買っておいてよかった」と思うだろう。

問題は、売って現金化したままで、そのあと買っていない個人投資家はどうするか、である。2月2日の日経平均の引け値3万6158円の25日移動平均上方乖離率は約2.75%と、前日に続いて3%を割れており、すでに過熱感は薄れている。「やはり3万6000円台でも買わなければならないのか」といった雰囲気が、個人投資家の間で高まっているはずだ。

相場に乗れない個人投資家へ

日経平均は2022年の大納会の2万6094円から2023年7月3日の高値3万3753円まで、約半年で7659円高という大上昇劇を演じた。今回は、昨年の大納会3万3464円に対して今年1月22日の高値3万6546円までで、今のところの上げ幅は3082円。昨年前半の予想以上の「大上昇劇相場」でも約半年で7659円高だったのに対して、今年は1カ月足らずで3082円はいかにもスピードが速すぎる。

よって、現在のように上げが一服しているのは当然なのだが、兜町の強気筋などは「まさに上げが一服している今買わなければ、相場に置いて行かれることになる」という意見だ。だが、前述のように、まだ買い切れていない個人投資家は依然多い。

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