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部下との1on1を「豊かな」時間にする3つの糸口 "心理的安全性"を脅かさないためにできること

東洋経済オンライン / 2024年2月8日 6時50分

日ごろの部下との1on1において「具体的な経験を振り返り、新しい未来をつくれるよう導いているか?」をぜひ確認してみてください。

話すトピックや進め方は?

2. トピック選択と効果的な進め方で1on1を意味ある場にしよう!

1on1で何を話せばよいか分からず、困っている上司は少なくありません。そこで、参考となるトピック例と進め方をご紹介します。

「1on1で有効な上記4つのトピックのうち、いつもの1on1で、どの象限のトピックを扱うことが多いですか?」

このような質問をすると、7割程度の管理職の方が、図3の左上にある「業務課題の改善」と答えます。

しかし、せっかくの1on1の場も、そればかりが続いてしまうと、形骸化してしまいます。それ以外の選択肢も持って臨むことができれば、偏りなく、状況に応じた関わり方ができるようになるでしょう。

そして1on1は週に1回、少なくとも隔週で1回の実施を推奨しています。時間は30分程度と比較的短い時間で行うことが継続のコツです。あまり長い時間だと、運用に乗りにくくなってしまうためです。

「GROWモデル」を使ってみよう

3.「GROWモデル」活用でメンバーの目標実現を支援しよう!

最後に、目標実現に活用できるフレームワーク 「GROWモデル」 をご紹介します。

これは、Goal(目標)、Reality(現実)、Options(選択肢)、What/When/Who/Will(何を/いつ/誰が/実行の意思)の頭文字を並べたものです。

この順に質問を投げかけることで、部下の相談に的確に応えることが可能になります。参考としてチェックリストを紹介します。

最後に「GROWモデル」を活用した上司と部下の会話のやりとりをご紹介するので、具体的にイメージしてみましょう。

上司と部下の会話例は?

【上司】今日の1on1で解決したいことは何かな?(=Goal)

【部下】新人とのコミュニケーションです(=【図3】1on1のトピック例「組織ミッションへの貢献」)

【上司】君がメンターを務めてくれているAくんとのコミュニケーションだね(=Goal)。

【部下】はい。今年に入って初めて育成担当になったんですが、思うようにいかなくて……。

【上司】なるほど。後輩とのコミュニケーション改善がテーマだね。今の状態は10点満点中何点かな?(=Reality)

【部下】うーん……。6点くらいですかね。

【上司】逆に言うと6点は取れているんだね。その理由は何だろう?

【部下】一応、決めたルールである毎日振り返りの時間を2人で取るとかはできているので。

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