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サービスエリアに礼拝堂「イラン」の高速道路(2) カフェやレストランだけじゃない充実ぶり

東洋経済オンライン / 2024年2月8日 12時0分

ローカルフードやピザ、カフェなど複数の店舗が入るイランのサービスエリア(筆者撮影)

年末年始にイランに滞在し、現地の道路を体験してきた。その第1弾を「ペルシア時代の面影残る「イラン」の高速道路(1)」としてお伝えしたが、今回はいわゆる「サービスエリア」に着目してみたい。

【写真】イスラム教の国ならではの礼拝堂も備わるイランのサービスエリア

日本の高速道路のサービスエリア/パーキングエリア(SA/PA)の充実ぶりは、これまで40を超える国の高速道路を走ってきた筆者から見ても、世界一だと言ってよい。

特に、ここ20年ほどは高速道路の民営化もあって、ご当地グルメやお土産の多様化、ドッグランや仮眠施設などの付帯施設の新設、さらには観覧車をはじめとした娯楽施設を併設するところも出てきて、他国のサービスエリアでは見られない進化を遂げている。

今回のイラン渡航では、首都テヘランを起点に、カーシャーン、ヤズド、シラーズ、エスファハンと、イラン中央部の観光都市を巡ってテヘランに戻るルートをたどり、都市間の移動時には食事やトイレ休憩のために多くのサービスエリアに立ち寄った。

広大な砂漠地帯の中の大規模サービスエリア

高速道路脇の標識に目を凝らしていると、間隔の短い区間では十数km、距離が空く区間でも30~40kmごとに休憩施設が設けられており、日本と同様、にサービスエリアと書かれた標記もあるし、レストエリアと書かれた標識もある。

規模はまちまちで、ガソリンスタンドとトイレ、最低限のショップが1店舗のみという小規模のサービスエリアもあれば、いくつもの建物があり、それぞれにレストランや店舗が入っている大規模なサービスエリアもある。

イランの高速道路は広大な砂漠地帯を走ることが多く、サービスエリアの敷地も広い。

そのため、日本のように駐車マスをどう確保するかという問題はほとんどないようだ(参照:有料化も検討「SA/PAの駐車マス」巡る熱い議論)。それどころか、駐車マスそのものがなく、それぞれのクルマやバスが好き勝手に停めていて、それでも特に混雑しているようには見えない。

もちろん、イランにも日本の年末年始や大型連休にあたる混雑期間もあって、そのときは「相当な混雑が起きる」とのことだ。

ちなみに、イランの「正月」にあたるのは、「ノールーズ」と呼ばれる春分の日で、この時期は国中の人が休暇に入る。これは、古代ペルシア時代から信仰されてきたゾロアスター教の暦に合わせたもので、日本の年末年始にあたる12月31日や1月1日などは、まったく通常と同じである。

名物料理「アーブ・グーシュト」

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