1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

大金持ちが株価大暴落こそ儲けられると考える訳 まともに被害に遭う人と全く影響受けない人の差

東洋経済オンライン / 2024年2月9日 14時0分

強気相場が続いた場合オーバーシュートが起こる。いつ来るかわからない大損害のトリガーを回避することができるのはどういう人なのか(写真:hqrloveq/PIXTA)

アメリカで過去最高水準の株価を記録し、日本の株価も歴史的な高値水準にあります。一方で、株価の大暴落はこれまで何度もありました。その時には「3種類の人間」が現れるのです。

韓国で100万部の大ヒット。とてつもなく貧しい境遇から成り上がり、韓国人として初めて、アメリカの外食産業で大成功した希代の起業家、キム・スンホ氏が語る「伝説のお金の授業」を邦訳版として書籍化した『お金は君を見ている 最高峰のお金持ちが語る75の小さな秘密』から一部抜粋、再構成してお届けします。

オーバーシュートはいつ来るかわからない

強気相場(bull market)が続くと、この流れに乗り遅れまいとする人たちが欲を出し、実際の市場価値以上に株価が上昇する。そしてオーバーシュート(overshoot、相場が過剰反応して、行き過ぎてしまうこと)が起こる。だが、この状況が続くと必ずバブルに陥り株価は暴落することになる。これは自然の原理であり、避けられないことだ。

ただ、それがいつ来るかはわからない。枯葉が散り、秋が終わると、冬が来るのは当たり前だが、それを忘れているのと同じだ。そしてある日、前触れもなく大雪が降るように、一斉に投げ売りがおこなわれ、株価は大幅に下落して弱気相場(bear market)に突入することになる。

こうした大規模な暴落は、おおよそ十数年に1度ほどの頻度で訪れる。だが、実際に暴落が来たあとに、その数ある原因を解説する専門家がたくさん現れるのを見ると、その具体的な原因は誰にもわからないようだ。暴落相場では、3種類の人間を見ることができる。

ひとつ目は、まともに被害に遭う人だ。

株の暴落は投資者だけに影響するように思うかもしれないが、実際は平凡な暮らしをする多くの人が直接の被害者になる。株にまったく投資していなくても影響を受けるのだ。

金融資産はすべての産業に関連しているため、株価の暴落は会社の事業を縮小させる。失業率が上昇し、実物経済は急速に冷え込み、所得の減少につながる。所得の減少は不動産市場の沈滞につながり、不動産価格が下落すると融資の回収が起こり、ローンのある人は債務の督促を受けるようになる。

株価は勝手に上下するが、被害を受けるのはあなたたちだ。その理由はただひとつ、借金があるからだ。借金があるために、他人の資産の変動によってあなたの資産も変動し、その影響をまともに受けるのだ。

まったく影響を受けない人や利益を出せる人も

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください