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「自社醸造」びっくりドンキーの本気ビールが凄い 「ビール純粋令」を遵守、水は小樽の良質な水を使用

東洋経済オンライン / 2024年2月9日 12時0分

表面はつるんとしたジョッキではなく、切子で装飾されており「Otaru Brauerei」と書かれたロゴも気分を盛り立てます。

一口飲むと、まず感じたのはコク。「ガツンとくる」というよりはまろやかな中でしっかりとビールらしい風味が味覚を刺激し、これはつまみが進むビールだと感じました。

たっぷりとソースがかかって味も濃い目なイカの箱舟と合わせても、しっかりとそれに対抗する味わいをドンキーハウスビールは持っています。揚げ物であるクロケットとの相性も抜群、そこまでお酒に詳しくない筆者も「うまい」と感じるビールです。

そうこう“前菜”を楽しんでいるうちに、メインとして頼んだ黒デミバーグディッシュが到着しました。肉・デミグラスソースとの相性は、いうまでもありません。

「ハンバーグだけ」「ソースをしっかり絡ませたハンバーグ」の、いずれも抜群に引き立て、それでいて自身の主張もしっかりとあるビールです。

創業時はハンバーガーがメインだった

ここであらためて、びっくりドンキーの紹介です。びっくりドンキーの前身は1968年に岩手県盛岡市でオープンした「べる」というお店で、ハンバーガーをメインに扱っていました。

その後、主力メニューをハンバーグへ転換し1973年にハンバーグ・サラダ・ライスを木の皿に盛り付けた料理の提供を開始し、現在のディッシュメニューにつながっています。

その後、全国各地へ直営・フランチャイズの双方で店舗網を拡大し、1月31日時点で店舗数は343店舗を展開します。

びっくりドンキーを運営するアレフの河村征人さん(営業企画室)によると、一番人気はチーズバーグディッシュで、不動の地位を築いているとのこと。2位以降は時期によって変動があるものの、やはりディッシュメニューは安定した人気を誇り、びっくりドンキーを訪れる人の6割以上は注文しているそうです。

ハンバーグに対するこだわりにも並々ならぬものがあります。肉の温度を日々チェックしながらより良い提供方法を模索したり、仕入れ先とのやり取りを改善したり。公にはしていない裏で、愚直にブラッシュアップを続けていると河村さんは話します。

ハンバーグの枠を保ちながら、従来はリーチしきれていなかった客層の開拓にも熱心に取り組んでいます。例えば、2020年4月に発売した「いろどりセット」はその一つ。ハンバーグに彩り豊かな野菜を添え、みそ汁とソフトクリームも楽しめるセットメニューとして人気を博し、全体のうち5~6%の人が注文しているそうです。

ビアパブ併設の醸造所を1995年にオープン

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